コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2
ルータの識別子(ルータID)を指定します。
[入力形式]
- 情報の設定・変更
- router-id <IP Address>
- 情報の削除
- no router-id
[入力モード]
(config-router)
[パラメータ]
- <IP-Address>
- ルータIDを指定します。
- 本パラメータ省略時の初期値
省略できません
- 値の設定範囲
0.0.0.0を除くIPv4アドレスを指定します。
[コマンド省略時の動作]
OSPFが動作を開始するとき,次の順番で自動的にルータIDを選択します。ただし,OSPFの動作開始後は,自動選択したルータIDを変更しません。
- ループバックインタフェースに割り当てられたIPv4アドレス
- IPv4インタフェースの中で最も大きいIPv4アドレス
[通信への影響]
OSPF動作中に設定を変更し,使用中のルータIDと異なる値を設定した場合は,隣接関係をいったん切断します。
[設定値の反映契機]
設定変更後,すぐに運用に反映されます。
[注意事項]
- 本コマンドを省略し,ルータIDを自動選択する場合,次に注意してください。
- コンフィグレーションの設定順序によっては,最大IPv4アドレスが選択されない場合もあります。例えば,ip ospf areaコマンドを設定した場合,設定と同時にOSPFが動作を開始します。それ以降に優先度の高いIPv4アドレスが設定されても,ルータIDを変更しません。
- OSPFの動作開始後は,本コマンドを削除した契機やループバックアドレスを変更した契機では,ルータIDを自動変更しません。
- 装置の再起動などの要因で,ルータIDが変更されることがあります。
- OSPFでは,各ルータのルータIDとネットワークアドレスを使用してネットワーク構成を学習し経路計算を行います。そのため,ルータIDに不正(異なるルータに同じルータIDを設定する)があるとネットワーク構成を正しく学習できません。
[関連コマンド]
ip address(interface loooback)
disable
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