コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1
ストームコントロール機能を設定します。本機能は,本装置が受信するフラッディング対象フレームの閾値を設定し,ブロードキャストストームなどが発生したときに閾値を超えるフラッディング対象フレームを廃棄することで,ネットワークおよび本装置の負荷を下げることができます。閾値を超えるフレームを受信してストームを検出したとき,ポートをinactive状態にしたり,SNMP通知を送信したり,ログメッセージを表示したりできます。また,ストーム検出後に受信したフレームが閾値を下回ったことによってストームの回復を検出し,SNMP通知を送信したり,ログメッセージを表示したりできます。
[入力形式]
- 情報の設定・変更
- storm-control broadcast level pps <packet/s>
- storm-control multicast level pps <packet/s>
- storm-control unicast level pps <packet/s>
- 情報の設定
- storm-control action inactivate
- storm-control action trap
- storm-control action log
- 情報の削除
- no storm-control broadcast
- no storm-control multicast
- no storm-control unicast
- no storm-control action inactivate
- no storm-control action trap
- no storm-control action log
[入力モード]
(config-if)
[パラメータ]
- broadcast
- ブロードキャストフレームをストームコントロールの対象にします。
- 本パラメータ省略時の初期値
ストームコントロール機能を設定しません。
- multicast
- マルチキャストフレームをストームコントロールの対象にします。
- 本パラメータ省略時の初期値
ストームコントロール機能を設定しません。
- unicast
- ユニキャストフラッディングフレームをストームコントロールの対象にします。
- 本パラメータ省略時の初期値
ストームコントロール機能を設定しません。
- level pps <packet/s>
- ストームコントロールを行う受信フレーム数の閾値を指定します。閾値を超えたフレームは廃棄します。0を設定した場合は,対象とするフレームをすべて廃棄します。
- 本パラメータ省略時の初期値
省略できません
- 値の設定範囲
0〜10000000
- action inactivate
- ストームの発生を検出した場合に,対象ポートをinactive状態にします。対象ポートがチャネルグループに所属している場合は,チャネルグループに所属している全ポートをinactive状態にします。本パラメータを指定し,ストームの発生を検出してポートをinactive状態にするときは,action logの設定に関係なく必ずメッセージを出力するので,action logの設定は不要です。SNMP通知の送信はaction trapの設定に従います。
- 本パラメータ省略時の初期値
ストームの発生を検出した場合,閾値を超えたフレームの廃棄だけを行い,ポートの状態は変更しません。
- action trap
- ストームの発生,終結を検出した場合に,SNMP通知を送信します。
- 本パラメータ省略時の初期値
ストームの発生を検出した場合,SNMP通知を送信しません。
- action log
- ストームの発生,終結を検出した場合に,ログメッセージを出力します。
- 本パラメータ省略時の初期値
ストームの発生を検出した場合,ログメッセージを出力しません。
[コマンド省略時の動作]
なし
[通信への影響]
なし
[設定値の反映契機]
設定値変更後,すぐに運用に反映されます。
[注意事項]
- ストームコントロールは受信フレーム数で制御され,フレーム長には関係しません。
- 受信フレームが閾値を超えた場合,制御フレームも廃棄されます。必要な制御フレームが廃棄されないようにするためには,極端に小さい値を設定しないでください。
- storm-control actionで指定した動作は,受信フレーム数がstorm-control broadcast,storm-control multicastまたはstorm-control unicastで設定した閾値を超えた場合にストームの検出とし,ストーム検出後に受信フレーム数が閾値を下回ったときにストームが回復したと判定します。閾値を設定していない場合はstorm-control actionで指定した動作が実行されません。
- storm-control action inactivateを設定し,ストームを検出してポートがinactive状態となった場合,ポートをactive状態にするためには運用コマンドactivateを使用します。また,ストームを検出したときにポートがinactive状態となり,フレームを受信しなくなるので,ストームの終結が検出できなくなります。
- SNMP通知を使用する場合,snmp-server hostコマンドでSNMP通知の送信先を設定しておく必要があります。
[関連コマンド]
snmp-server host
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