コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1
イーサネットインタフェースまたはVLANインタフェースに対してMACアクセスリストを適用し,MACフィルタ機能を有効にします。装置当たり,ip access-group,ipv6 traffic-filterおよびmac access-groupをインタフェースに対して最大540リスト設定できます。
インタフェースへの設定数については,「■インタフェースへの設定数」を参照してください。
[入力形式]
- 情報の設定
- mac access-group <access list name> {in | out}
- 情報の削除
- no mac access-group <access list name> {in | out}
[入力モード]
(config-if)
[パラメータ]
- <access list name>
- 設定するMACフィルタの識別子を指定します。
- 本パラメータ省略時の初期値
省略できません
- 値の設定範囲
31文字以内の名前を指定します。
詳細は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
- {in | out}
- InboundまたはOutboundを指定します。
- in :Inbound(受信側の指定)
- out:Outbound(送信側の指定)
- 本パラメータ省略時の初期値
省略できません
- 値の設定範囲
なし
[コマンド省略時の動作]
なし
[通信への影響]
1エントリ以上を設定したアクセスリストをインタフェースに適用する場合,エントリがインタフェースに適用されるまでの間,該当インタフェースで受信した全パケットが一時的に廃棄されます。
[設定値の反映契機]
設定値変更後,すぐに運用に反映されます。
[注意事項]
- MACアクセスリストは同一インタフェースのInboundとOutboundに対して,それぞれ一つ適用できます。すでに設定されている場合,いったん削除してから設定することになります。
- 実在しないMACフィルタを設定した場合は何も動作しません。MACフィルタの識別子は登録されます。
- 受信側フロー検出モードによる設定の可否を次の表に示します。
表18-18 受信側フロー検出モードによる設定の可否(MAC)
受信側フロー検出モード 設定の可否 イーサネット VLAN layer3-1 ○ ○ layer3-2 × × layer3-3 × × layer3-4 × × layer3-5 × × layer3-6 × × layer3-dhcp-1 × × (凡例) ○:設定可能 ×:設定不可
- 送信側フロー検出モードによる設定の可否を次の表に示します。
表18-19 送信側フロー検出モードによる設定の可否(MAC)
送信側フロー検出モード 設定の可否 イーサネット VLAN layer3-1-out × × layer3-2-out ○ × layer3-3-out × ○ (凡例) ○:設定可能 ×:設定不可
- イーサネットインタフェースに対してMACフィルタを適用する場合は,フロー検出条件にVLANパラメータがあるとき,適用するイーサネットインタフェースの設定内容にVLAN IDが含まれていれば設定できます。
- VLANインタフェースに対してMACフィルタを適用する場合は,フロー検出条件にVLANパラメータがないときに設定できます。
- フロー検出条件にVLANパラメータがあるアクセスリストをOutboundに設定する場合は,装置のイーサネットインタフェースに対してトンネリングポートの設定が一つもないときに設定できます。
- フロー検出条件にVLANパラメータがあるアクセスリストをOutboundに設定する場合は,該当インタフェースに対してTag変換の設定がないときに設定できます。
- アクセスリストをVLANインタフェースのOutboundに設定する場合,VLANインタフェースに含まれているイーサネットインタフェースに設定されているTag変換の設定が一つもないときに設定できます。
[関連コマンド]
mac access-list extended
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