コンフィグレーションガイド Vol.2
- [設定のポイント]
- 仮想ルータへ仮想IPv4アドレスを設定します。仮想ルータへ仮想IPアドレスを設定することで,仮想ルータは動作を開始します。仮想ルータへ設定できるIPアドレスは一つだけです。
- 仮想ルータに設定するIPアドレスと仮想ルータを設定するVLANのIPアドレスが同一の場合,仮想ルータはIPアドレス所有者となり,優先度が255(固定)となります。
- 仮想IPアドレスを設定する仮想ルータIDは,同一IPサブネットワーク内でユニークとなるように設定してください。
- [コマンドによる設定]
- (config)# interface vlan 10
(config-if)# ip address 192.168.10.10 255.255.255.0
例えば,VLAN 10に仮想ルータを設定する場合,まずvlan 10のVLANコンフィグレーションモードに入ります。VLANへIPアドレスを設定していない場合は,ここでIPアドレスを設定します。
- (config-if)# vrrp 1 ip 192.168.10.1
仮想ルータID1の仮想ルータへ仮想IPアドレスとして192.168.10.1を設定します。
- [注意事項]
- 仮想ルータにIPアドレスを設定後,運用端末に”The VRRP virtual MAC address entry can't be registered at hardware tables.”というログが表示された場合,仮想ルータは正常に動作しません。一度仮想ルータの設定を削除したあと,仮想ルータIDを変更するか,または仮想ルータを設定するVLANのVLAN IDを変更してから,再度仮想ルータへIPアドレスを設定し直してください。
- 仮想ルータへIPアドレスを設定すると,仮想ルータは動作を始めます。ほかの仮想ルータの優先度設定によっては,仮想ルータがマスタとして追加される場合もあります。
- 装置に仮想ルータを64個以上設定する場合は,「表16-7 ADVERTISEMENTパケット送信間隔の設定目安値」を参照してADVERTISEMENTパケットの送信間隔を調整してください。
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