コンフィグレーションガイド Vol.2
GSRPを使用する場合の基本的なネットワーク構成を次の図に示します。
図14-2 GSRPのネットワーク構成
GSRPの機能を動作させるスイッチをGSRPスイッチと呼びます。GSRPスイッチは2台のペアでGSRPグループを構成し,通常運用では片側がマスタ状態,もう一方がバックアップ状態として稼働します。GSRPではこの2台のGSRPスイッチと周囲のスイッチとで三角形の構成を組むことを基本とします。
GSRPスイッチ同士の間は必ず直接接続する必要があります。このGSRPスイッチ間のリンクをダイレクトリンクと呼びます。
ダイレクトリンク上ではGSRP Advertiseフレームと呼ぶ状態確認用の制御フレームを送受信します。デフォルトの状態ではそのほかのデータフレームはブロッキングします。そのほかのデータフレームも送受信したい場合は,GSRP VLANグループ限定制御機能を設定して,VLANグループに所属しないVLANを使用するか,ダイレクトリンクをGSRP制御対象外ポートに設定します。レイヤ3冗長切替機能を使用する場合,GSRPスイッチ間の通常データ中継のためにダイレクトリンクを使用する場合があり,その際にGSRP VLANグループ限定制御機能を使用するか,ダイレクトリンクをGSRP制御対象外ポートに設定します。詳細は「14.4 レイヤ3冗長切替機能」および「14.5.3 レイヤ3冗長切替機能での上流ネットワーク障害による切り替え」を参照してください。
GSRPスイッチはGSRP Advertiseフレームの送受信によって,GSRPスイッチは互いの状態を確認し,マスタ状態,バックアップ状態の切り替え制御を行います。マスタ状態とバックアップ状態の切り替えは,VLANグループと呼ぶ複数のVLANをまとめた一つの論理的なグループ単位で行います。
マスタ状態のGSRPスイッチは指定されたVLANグループのフレームをフォワーディングしますが,バックアップ状態のGSRPスイッチではブロッキングします。
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