コンフィグレーションガイド Vol.2
複数のQoSエントリに一致した場合,高優先エントリと低優先エントリを決定して,動作を決定します。
高優先エントリおよび低優先エントリは,設定するインタフェースやQoSフローリストの種類によって決定します。
- 受信側フロー検出モードがlayer3-1またはlayer3-dhcp-1で,イーサネットインタフェースと,該当するイーサネットインタフェースが属するVLANインタフェースに対してQoSエントリを設定した場合
- 高優先エントリ イーサネットインタフェースに設定したQoSエントリ
- 低優先エントリ VLANインタフェースに設定したQoSエントリ
- 受信側フロー検出モードがlayer3-1で,同一インタフェースに対してmac qos-flow-list,ip qos-flow-listをフロー検出条件としたQoSエントリを設定した場合
- 高優先エントリ mac qos-flow-listで設定したQoSエントリ
- 低優先エントリ ip qos-flow-listで設定したQoSエントリ
複数のQoSエントリに一致した場合の動作を次に示します。
- 高優先エントリに指定された動作を実施する。
- 高優先エントリに動作が指定されていない場合,動作は実施しない。※
注※ 一部例外となる動作があります。次の表に示します。
表3-16 例外となる高優先,低優先エントリの組み合わせと動作
優先度決定動作変更 高優先エントリ 低優先エントリ 動作 − discard-class,penalty-discard-classの指定なし discard-class,penalty-discard-class 低優先エントリで指定したキューイング優先度,最低帯域違反時のキューイング優先度 − cos copy-user-priority 高優先エントリで指定したCoS値+低優先エントリで指定した動作 − replace-user-priority copy-user-priority 高優先エントリで指定したユーザ優先度+低優先エントリで引き継がれたCoS値 − cos replace-user-priority 高優先エントリで指定したCoS値+低優先エントリで指定したユーザ優先度 − replace-user-priority cos 高優先エントリで指定したユーザ優先度+低優先エントリで指定したCoS値 設定あり cos,replace-user-priority,copy-user-priorityの指定なし cos 低優先エントリで指定したCoS値 設定あり copy-user-priority cos 高優先エントリで指定した動作+低優先エントリで指定したCoS値 (凡例) −:影響なし
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