コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2

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ip route

IPv4スタティック経路を生成します。

[入力形式]

情報の設定・変更
ip route <IPv4-Prefix> <Mask> <Nexthop-Address> [<Distance>] [weight <Weight>] [tag <Tag>] [{noinstall | reject}] [poll] [noresolve]
ip route <IPv4-Prefix> <Mask> <Nexthop-Address> <interface type> <interface number> [<Distance>] [weight <Weight> ] [tag <Tag>] [{noinstall | reject}] [poll] [noresolve]
ip route <IPv4-Prefix> <Mask> <interface type> <interface number> [<Distance>] [weight <Weight> ] [tag <Tag>]

情報の削除
no ip route <IPv4-Prefix> <Mask> <Nexthop-Address>
no ip route <IPv4-Prefix> <Mask> <Nexthop-Address> <interface type> <interface number>
no ip route <IPv4-Prefix> <Mask> <interface type> <interface number>

[入力モード]

(config)

[パラメータ]

<IPv4-Prefix>
宛先IPv4アドレスを指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません
  2. 値の設定範囲
    IPv4アドレスを指定します。
    注 <IPv4-Prefix>の<Mask>範囲外のビットは0にしてください。

<Mask>
宛先IPアドレスマスクを指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません
  2. 値の設定範囲
    IPアドレスマスクを指定します。
    注 アドレスマスクを2進数に変換した際,最初に0となるビット以降はすべて0となるように指定してください。

<Nexthop-Address>
当該経路のネクストホップアドレスを指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    ネクストホップを特定しません。
  2. 値の設定範囲
    IPv4アドレスを指定します。

<interface type> <interface number>
ネクストホップを解決するためのインタフェースを指定します。ネクストホップを解決する経路が指定インタフェースと異なる場合,本経路は有効となりません。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    <Nexthop-Address>の指定がある場合:
     ネクストホップを解決するためのインタフェースを特定しません。
    <Nexthop-Address>の指定がない場合:
     省略できません。
  2. 値の設定範囲
    <interface type> <interface number>には,次を指定できます。
    <Nexthop-Address>の指定がある場合:
    ・vlan <vlan id>
     <vlan id>にはinterface vlanコマンドで設定したVLAN IDを指定します。
    <Nexthop-Address>の指定がない場合:
    ・null 0

<Distance>
該当経路のディスタンス値を指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    2
  2. 値の設定範囲
    2〜255(10進数)を指定します。2は最高の優先度,255は最低の優先度を示します。

weight <Weight>
該当経路の優先度を指定します。本パラメータは,同一宛先間の優先度を決定するためのパラメータです。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    0
  2. 値の設定範囲
    <Weight>に0〜255(10進数)を指定します。255は最高の優先度,0は最低の優先度を示します。

tag <Tag>
該当経路に付加するタグ値を指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    0
  2. 値の設定範囲
    <Tag>に0〜4294967295(10進数)を指定します。

{noinstall | reject}

noinstall
該当スタティック経路をフォワーディングテーブルに登録しないように指定します。ただし,ルーティングプロトコルを使用したスタティック経路の配布は可能です。本パラメータは,スタティック経路をほかのルーティングプロトコルにより外部に広告するものの,本装置のパケット転送には使用したくない場合に指定します。

reject
該当スタティック経路をリジェクト経路として生成する場合に指定します。本パラメータは,該当スタティック経路と一致したパケットを廃棄したい場合に指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    該当スタティック経路を非リジェクト経路として生成し,フォワーディングテーブルに登録します。
  2. 値の設定範囲
    noinstallまたはrejectを指定します。

poll
ネクストホップに対して,到達監視のためのポーリングを行うことを指定します。ポーリング指定は,ネクストホップアドレス指定時だけ設定できます。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    ポーリングを行いません。
  2. 値の設定範囲
    なし

noresolve
該当スタティック経路のネクストホップの解決に,直結経路だけ使用します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    該当スタティック経路のネクストホップの解決に,直結経路を含むすべての経路を使用します。
    注※ noresolve未指定のスタティック経路は,ネクストホップの解決経路として使用できません。
  2. 値の設定範囲
    なし

[コマンド省略時の動作]

IPv4スタティック経路を生成しません。

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

なし

[関連コマンド]

ip route static poll-interval

ip route static poll-multiplier

ip route static maximum-paths

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