コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1

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ipv6 traffic-filter

AX3640Sの場合は,イーサネットインタフェースまたはVLANインタフェースに対してIPv6アクセスリストを適用し,IPv6フィルタ機能を有効にします。

AX3630Sの場合は,イーサネットインタフェースに対してIPv6アクセスリストを適用し,IPv6フィルタ機能を有効にします。

装置当たり,ip access-group,ipv6 traffic-filterおよびmac access-groupをインタフェースに対して最大540リスト設定できます。

インタフェースへの設定数については,「■インタフェースへの設定数」を参照してください。

[入力形式]

情報の設定
  • イーサネットインタフェース
    ipv6 traffic-filter <access list name> {in | out}【AX3640S】
    ipv6 traffic-filter <access list name> in【AX3630S】
  • VLANインタフェース
    ipv6 traffic-filter <access list name> {in | out}【AX3640S】

情報の削除
  • イーサネットインタフェース
    no ipv6 traffic-filter <access list name> {in | out}【AX3640S】
    no ipv6 traffic-filter <access list name> in【AX3630S】
  • VLANインタフェース
    no ipv6 traffic-filter <access list name> {in | out}【AX3640S】

[入力モード]

(config-if)

[パラメータ]

<access list name>
設定するIPv6フィルタの識別子を指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません
  2. 値の設定範囲
    31文字以内の名前を指定します。
    詳細は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

{in | out}【AX3640S】
InboundまたはOutboundを指定します。
in :Inbound(受信側の指定)
out:Outbound(送信側の指定)
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません
  2. 値の設定範囲
    なし

in【AX3630S】
Inboundを指定します。
in:Inbound(受信側の指定)
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません
  2. 値の設定範囲
    なし

[コマンド省略時の動作]

なし

[通信への影響]

1エントリ以上を設定したアクセスリストをインタフェースに適用する場合,エントリがインタフェースに適用されるまでの間,該当インタフェースで受信したIPv6パケットが一時的に廃棄されます。

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. IPv6アクセスリストは同一インタフェースのInboundとOutboundに対して,それぞれ一つ適用できます。すでに設定されている場合は,いったん削除してから設定することになります。【AX3640S】
  2. IPv6アクセスリストは同一インタフェースのInboundに対して,一つ適用できます。すでに設定されている場合は,いったん削除してから設定することになります。【AX3630S】
  3. 実在しないIPv6フィルタを設定した場合は何も動作しません。IPv6フィルタの識別子は登録されます。
  4. 受信側フロー検出モードによる設定の可否を次の表に示します。

    表18-17 受信側フロー検出モードによる設定の可否(IPv6)【AX3640S】

    受信側フロー検出モード 設定の可否
    イーサネット VLAN
    layer3-1 × ×
    layer3-2 × ×
    layer3-3 ×
    layer3-4 ×
    layer3-5 ×
    layer3-6 ×
    layer3-dhcp-1 × ×

    (凡例) ○:設定可能 ×:設定不可


    表18-18 受信側フロー検出モードによる設定の可否(IPv6)【AX3630S】

    受信側フロー検出モード 設定の可否
    イーサネット VLAN
    layer3-1 × ×
    layer3-2 × ×
    layer3-3 ×
    layer3-4 ×
    layer3-dhcp-1 × ×

    (凡例) ○:設定可能 ×:設定不可


  5. 送信側フロー検出モードによる設定の可否を次の表に示します。【AX3640S】

    表18-19 送信側フロー検出モードによる設定の可否(IPv6)

    送信側フロー検出モード 設定の可否
    イーサネット VLAN
    layer3-1-out × ×
    layer3-2-out ×
    layer3-3-out ×

    (凡例) ○:設定可能 ×:設定不可


  6. 受信側フロー検出モードがlayer3-3の場合でIPv6フィルタを適用するとき,リスト内のフロー検出条件の宛先IPアドレスにanyが指定されていると設定できます。
  7. 受信側フロー検出モードがlayer3-4の場合でIPv6フィルタを適用するとき,リスト内のフロー検出条件の送信元IPアドレスにanyが指定されていると設定できます。
  8. 受信側フロー検出モードがlayer3-3,layer3-4およびlayer3-5のとき,フロー検出条件の送信元ポート番号および宛先ポート番号にrangeを指定したIPv6フィルタを適用できます。【AX3640S】
  9. フロー検出条件にVLANパラメータがあるとき,適用するイーサネットインタフェースの設定内容にVLAN IDが含まれていれば設定できます。
  10. VLANインタフェースに対してIPv6パケットフィルタを適用する場合は,フロー検出条件にVLANパラメータがないときに設定できます。【AX3640S】
  11. フロー検出条件にVLANパラメータがあるアクセスリストをOutboundに設定する場合は,装置のイーサネットインタフェースに対してトンネリングポートの設定が一つもないときに設定できます。【AX3640S】
  12. フロー検出条件にVLANパラメータがあるアクセスリストをOutboundに設定する場合は,該当インタフェースに対してTag変換の設定がないときに設定できます。【AX3640S】
  13. アクセスリストをVLANインタフェースのOutboundに設定する場合,VLANインタフェースに含まれているイーサネットインタフェースに設定されているTag変換の設定が一つもないときに設定できます。【AX3640S】

[関連コマンド]

ipv6 access-list

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