コンフィグレーションガイド Vol.2

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27.1.1 ポートミラーリングの概要

ポートミラーリングは,送受信するフレームのコピーを指定した物理ポートへ送信する機能です。フレームをコピーすることをミラーリングと呼びます。この機能を利用して,ミラーリングしたフレームをアナライザなどで受信することによって,トラフィックの監視や解析を行えます。

受信フレームおよび送信フレームに対するミラーリングのそれぞれの動作を次の図に示します。

図27-1 受信フレームのミラーリング

[図データ]

図27-2 送信フレームのミラーリング

[図データ]

これらの図で示すとおり,トラフィックを監視する物理ポートをモニターポートと呼び,ミラーリングしたフレームの送信先となる物理ポートをミラーポートと呼びます。

ミラーポートからはミラーリングされたフレームだけ送信されます。それ以外の自発,自宛,中継フレームは廃棄されます。ただし,制御フレームが送信される設定をした場合,設定された制御フレームは送信されます。なお,ミラーリングしたフレームは,TTL(IPv4)またはホップリミット(IPv6)を減算しないで送信されます。

また,モニターポートとミラーポートは「多対一」の設定ができ,複数のモニターポートから受信したフレームのコピーを,一つのミラーポートへ送信できます。ただし,モニターポートでコピーしたフレームを複数のミラーポートへ送信することはできません。

ポートミラーリングに関する運用コマンドはありません。ミラーポートに接続したアナライザで,フレームがミラーリングされていることを確認してください。

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