コンフィグレーションガイド Vol.2
DHCP snoopingは,本装置を通過するDHCPパケットを監視して,信頼されていない端末からのアクセスを制限する機能です。
また,信頼されていない端末からのIPv4パケットを制限する端末フィルタや,不正なARPパケットを廃棄するダイナミックARP検査もサポートしています。
DHCP snoopingは,次の図に示すようにDHCPサーバとDHCPクライアントの間に本装置を接続して使用します。
図13-1 DHCP snooping概要
端末情報の登録先をバインディングデータベースと呼びます。
DHCP snoopingでサポートする機能を次の表に示します。
表13-1 DHCP snoopingでサポートする機能
項目 機能の概要 DHCPパケットの監視 
- DHCPサーバからIPアドレスを配布されたDHCPクライアントを監視し,端末情報をバインディングデータベースで管理
 固定IPアドレスを持つ端末の登録 
- バインディングデータベースへ端末情報をスタティックに登録
 バインディングデータベースの保存 
- バインディングデータベースの保存および装置再起動時の復元
 DHCPパケットの検査 
- 信頼されていないDHCPサーバからのIPアドレス配布を抑止
 - 信頼されていないDHCPクライアントからのIPアドレス解放を抑止
 - MACアドレスの詐称を抑止
 - Option82の詐称を抑止
 DHCPパケットの受信レート制限 
- 設定した受信レートを超えたDHCPパケットを廃棄
 端末フィルタ 
- 信頼されていない端末からのIPv4パケットの中継を抑止
 ARPパケットの検査 
- 信頼されていない端末からのARPパケットの中継を抑止
 - MACアドレスおよびIPアドレスの詐称を抑止
 ARPパケットの受信レート制限 
- 設定した受信レートを超えたARPパケットを廃棄
 
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