トラブルシューティングガイド

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3.27.2 バインディングデータベースの保存に関するトラブル

装置再起動時などにバインディング情報が引き継げない場合は,バインディングデータベースの保存に関するトラブルが考えられます。次の表に示す障害解析方法に従って原因の切り分けを行ってください。

表3-85 バインディングデータベースの保存に関するトラブルの障害解析方法

項番 確認内容 対応
1 show mcコマンドまたはshow flashコマンドで,flashまたはMCに十分な未使用容量があることを確認してください。 未使用容量がない場合は,不要なファイルを消すなどして未使用容量を確保してください。
問題が見つからない場合,項番2へ。
2 バインディングデータベースの保存先を確認してください。 flashに保存する場合は,項番4へ。
MCに保存する場合は,項番3へ。
3 ls mc-dirコマンドで,MCの保存ディレクトリが存在することを確認してください。 ディレクトリが存在しない場合は,mkdirコマンドでディレクトリを作成してください。
問題が見つからない場合,項番4へ。
4 コンフィグレーションコマンドip dhcp snooping database write-delayの設定と,show ip dhcp snooping bindingコマンドでバインディングデータベースの最終保存時間を確認してください。 バインディング情報が更新されても指定した時間が経過するまでバインディングデータベースは保存されません。IPアドレス配布後に指定時間が経過するのを待って,バインディングデータベースの最終保存時間が更新されていることを確認してください。
問題が見つからない場合,項番5へ。
5 DHCPクライアントに配布されたIPアドレスのリース時間が,データベース保存時の待ち時間より長いことを確認してください。 リース時間の方が短い場合,バインディングデータベースを読み込む前にIPアドレスがリース切れとなる可能性があります。
コンフィグレーションコマンドip dhcp snooping database write-delayで本装置のデータベース保存時の待ち時間を短くするか,DHCPサーバでIPアドレスのリース時間を長くしてください。
問題が見つからない場合,項番6へ。
6 その他 バインディングデータベースをflashに保存したときは問題がなく,MCに保存したときにバインディング情報が引き継げない場合は,MCを交換してください。
なお,長期間の運用を前提とする場合は,バインディングデータベースの保存先をMCにしてください。

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