トラブルシューティングガイド

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3.14.4 アップリンク・リダンダント構成で通信ができない

アップリンク・リダンダント構成で通信ができない場合は,次の表に示す障害解析方法に従って原因の切り分けを行ってください。

表3-72 アップリンク・リダンダントの障害解析方法

項番 確認内容・コマンド 対応
1 show switchport-backupコマンドでプライマリポートとセカンダリポートが正しくForwarding/Blockingになっていることを確認してください。 プライマリポートとセカンダリポートのどちらにもForwardingが存在しない場合。
  • Blockingの場合は,アクティブポート固定機能が動作している可能性があります。show switchport-backupコマンドで,アクティブポート固定機能が動作していないか,確認してください。アクティブポート固定機能が動作中の場合,プライマリポートがリンクアップするまで待ってください。または,set switchport-backup activeコマンドで,セカンダリポートをアクティブにしてください。
  • Downの場合は回線状態を確認してください。確認方法は「3.5 ネットワークインタフェースの通信障害」を参照してください。
Forwarding/Blockingに問題がない場合,項番2へ。
2 アップリンク・リダンダントの上位装置を確認してください。 上位装置がフラッシュ制御フレーム受信機能をサポートしていない場合,アップリンク・リダンダントを使用している装置でMACアドレスアップデート機能が有効になっているか,確認してください。MACアドレスアップデート機能が有効になっていない場合,またはMACアドレスアップデートフレームが受信できないネットワーク構成の場合,アップリンク・リダンダントによる切り替えおよび切り戻しが発生すると,上位装置ではMACアドレステーブルがエージングアウトするまで,通信が回復しないことがあります。このような場合は,しばらく待ってから再度通信の状態を確認してください。または,上位装置で,MACアドレステーブルのクリアを実施してください。
上位装置がフラッシュ制御フレーム受信機能をサポートしている場合,項番3へ。
3 フラッシュ制御フレームの送信先VLANの設定が正しいか確認してください。 show switchport-backupコマンドで,フラッシュ制御フレームの送信先VLANがコンフィグレーションで設定したとおりに表示されることを確認してください。
意図したとおり表示されない場合,コンフィグレーションの設定が正しくありません。コンフィグレーションで設定したフラッシュ制御フレームの送信先VLANと,プライマリポートおよびセカンダリポートに設定してあるVLANを確認してください。
フラッシュ制御フレームの送信先VLANの設定が正しい場合,項番4へ。
4 フラッシュ制御フレームが上位装置で受信できているか確認してください。 上位装置でフラッシュ制御フレームを受信しているか,show loggingコマンドで確認してください。受信していない場合,フラッシュ制御フレームを受信できるVLANが設定されているか,確認してください。

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