運用コマンドレファレンス

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show switchport-backup

アップリンク・リダンダント機能情報を表示します。

[入力形式]

show switchport-backup [port <port list>] [channel-group-number <channel group list>] [detail]

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[パラメータ]

port <port list>
アップリンク・リダンダント機能情報を表示するポートを指定します。プライマリポートまたはセカンダリポートのどちらを指定してもアップリンクポート情報を表示します。
<port list>の指定方法および値の指定範囲については,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

channel-group-number <channel group list>
アップリンク・リダンダント機能情報を表示するチャネルグループ番号を指定します。プライマリポートまたはセカンダリポートのどちらを指定してもアップリンクポート情報を表示します。
<channel group list>の指定方法については,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

各パラメータ省略時の動作
本コマンドは,パラメータを指定してその条件に該当する情報だけを表示できます。パラメータを指定しない場合は,条件を限定しないで情報を表示します。複数のパラメータを指定した場合は,それぞれの条件に同時に該当する情報を表示します。

detail
アップリンク・リダンダント機能の詳細情報を表示します。

本パラメータ省略時の動作
アップリンク・リダンダント機能情報を表示します。

すべてのパラメータ省略時の動作
全アップリンク・リダンダント機能情報を表示します。

[実行例1]

アップリンク・リダンダント機能情報を表示します。

図33-1 アップリンク・リダンダント機能情報の表示例

> show switchport-backup
Date 2010/04/04 16:48:07 UTC
startup active port selection: primary only
Switchport Backup pairs                       Preemption   Flush
 Primary    Status     Secondary  Status      Delay  Rest   VLAN  Update
 Port 0/1   Forwarding Port 0/24  Blocking        -     -   4094       -
 Port 0/10  Down       ChGr 4     Forwarding      -     -      -       1
*Port 0/11  Down       Port 0/15  Blocking        -     -     10       -
*Port 0/20  Down       Port 0/21  Down            -     -    200       -
>

[実行例1の表示説明]

表33-1 アップリンク・リダンダント情報の表示項目

表示項目 意味 表示詳細情報
startup active port selection 装置起動時のアクティブポート固定機能の設定 primary only:装置起動時のアクティブポート固定機能が有効
装置起動時のアクティブポート固定機能が設定されている場合にだけ表示します。
Switchport Backup pairs Primary プライマリポートのポート番号,またはチャネルグループ番号 先頭に"*"が表示されている場合は,装置起動時のアクティブポート固定機能によってセカンダリポートが通信可能とならないアップリンクポート
Status プライマリポートの状態 Forwarding:フォワーディング状態
Blocking:ブロッキング状態
Down:ポートがダウン状態,またはチャネルグループがダウン状態
Secondary セカンダリポートのポート番号,またはチャネルグループ番号
Status セカンダリポートの状態 Forwarding:フォワーディング状態
Blocking:ブロッキング状態
Down:ポートがダウン状態,またはチャネルグループがダウン状態
Preemption Delay 自動切り戻し時間(秒) アクティブポートを自動で切り戻すまでの設定時間
未設定の場合は"-"を表示します。
Rest 自動切り戻しまでの残時間(秒) アクティブポートが切り戻るまでの残時間
未設定の場合,または切り戻る条件にない場合は"-"を表示します。
Flush VLAN フラッシュ制御フレームを送信するVLANのVLAN ID アクセスポート,プロトコルポート,またはMACポートで,コンフィグレーションで指定したVLANが存在しない場合には,コンフィグレーションとは異なるVLAN IDを表示することがあります。
次に示す条件のどれかに当てはまり,フラッシュ制御フレームを送信しない場合は"-"を表示します。
  • コンフィグレーションでフラッシュ制御フレームの送信を設定していない場合
  • トランクポートで,コンフィグレーションで指定したVLANが存在しない場合
  • トランクポートで,コンフィグレーションでVLANを指定しなかった場合にネイティブVLANが存在しないとき
Update MACアドレスアップデートフレームの送信回数 MACアドレスアップデート機能が無効の場合は"-"を表示します。

[実行例2]

アップリンク・リダンダント機能の詳細情報を表示します。

図33-2 アップリンク・リダンダント機能の詳細情報表示例

> show switchport-backup detail
Date 2010/04/04 16:49:07 UTC
startup active port selection: primary only
Switchport-backup pair                        Preemption   Flush
 Primary    Status     Secondary  Status      Delay  Rest   VLAN  Update
 Port 0/1   Forwarding Port 0/24  Blcoking        -     -   4094       -
  VLAN                            : 4051-4094
  MAC Address update Exclude-VLAN : -
  Last change factor              : primary down
  Last change time                : 2010/04/03 16:52:21 UTC
  Last Flush Tx time              : 2010/04/03 16:52:22 UTC
  Last MAC Address update Tx time : -
Switchport-backup pair                        Preemption   Flush
 Primary    Status     Secondary  Status      Delay  Rest   VLAN  Update
 Port 0/10  Down       ChGr 4     Forwarding      -     -      -       1
  VLAN                            : 4000-4049
  MAC Address update Exclude-VLAN : 4000-4010
  Last change factor              : command
  Last change time                : 2010/04/03 09:52:21 UTC
  Last Flush Tx time              : -
  Last MAC Address update Tx time : 2010/04/03 09:52:22 UTC
Switchport-backup pair                        Preemption   Flush
 Primary    Status     Secondary  Status      Delay  Rest   VLAN  Update
*Port 0/11  Down       Port 0/15  Blocking        -     -     10       -
  VLAN                            : 10-19,21-30
  MAC Address update Exclude-VLAN : -
  Last change factor              : -
  Last change time                : -
  Last Flush Tx time              : -
  Last MAC Address update Tx time : -
Switchport-backup pair                        Preemption   Flush
 Primary    Status     Secondary  Status      Delay  Rest   VLAN  Update
*Port 0/20  Down       Port 0/21  Down            -     -    200       -
  VLAN                            : 200-204
  MAC Address update Exclude-VLAN : -
  Last change factor              : -
  Last change time                : -
  Last Flush Tx time              : -
  Last MAC Address update Tx time : -
>

[実行例2の表示説明]

表33-2 アップリンク・リダンダント情報の詳細表示項目

表示項目 意味 表示詳細情報
startup active port selection 装置起動時のアクティブポート固定機能の設定 primary only:装置起動時のアクティブポート固定機能が有効
装置起動時のアクティブポート固定機能が設定されている場合にだけ表示します。
Switchport-backup pair Primary プライマリポートのポート番号,またはチャネルグループ番号 先頭に"*"が表示されている場合は,装置起動時のアクティブポート固定機能によってセカンダリポートが通信可能とならないアップリンクポート
Status プライマリポートの状態 Forwarding:フォワーディング状態
Blocking:ブロッキング状態
Down:ポートがダウン状態,またはチャネルグループがダウン状態
Secondary セカンダリポートのポート番号,またはチャネルグループ番号
Status セカンダリポートの状態 Forwarding:フォワーディング状態
Blocking:ブロッキング状態
Down:ポートがダウン状態,またはチャネルグループがダウン状態
Preemption Delay 自動切り戻し時間(秒) アクティブポートを自動で切り戻すまでの設定時間
未設定の場合は"-"を表示します。
Rest 自動切り戻しまでの残時間(秒) アクティブポートが切り戻るまでの残時間
未設定の場合,または切り戻る条件にない場合は"-"を表示します。
Flush VLAN フラッシュ制御フレームを送信するVLANのVLAN ID アクセスポート,プロトコルポート,またはMACポートで,コンフィグレーションで指定したVLANが存在しない場合には,コンフィグレーションとは異なるVLAN IDを表示することがあります。
次に示す条件のどれかに当てはまり,フラッシュ制御フレームを送信しない場合は"-"を表示します。
  • コンフィグレーションでフラッシュ制御フレームの送信を設定していない場合
  • トランクポートで,コンフィグレーションで指定したVLANが存在しない場合
  • トランクポートで,コンフィグレーションでVLANを指定しなかった場合にネイティブVLANが存在しないとき
Update MACアドレスアップデートフレームの送信回数 MACアドレスアップデート機能が無効の場合は"-"を表示します。
VLAN プライマリポートに設定されているVLANのVLAN ID プライマリポートにVLANが存在しない場合は"-"を表示します。
MAC Address update Exclude-VLAN MACアドレスアップデート機能対象外VLAN 未設定の場合は"-"を表示します。
Last change factor 最後にアクティブポートが決定した際の要因 command:運用コマンド入力
config:コンフィグレーションコマンド入力
primary down:プライマリポートダウン
primary up:プライマリポートアップ
secondary down:セカンダリポートダウン
secondary up:セカンダリポートアップ
preemption delay:自動切り戻し
一度もアクティブポートが決定していない場合は"-"を表示します。
Last change time 最後にアクティブポートが決定した日時 yyyy/mm/dd hh:mm:ss 年/月/日 時:分:秒
一度もアクティブポートが決定していない場合は"-"を表示します。
Last Flush Tx time フラッシュ制御フレームの最終送信日時 yyyy/mm/dd hh:mm:ss 年/月/日 時:分:秒
該当するアップリンクポートで最後にフラッシュ制御フレームを送信した時刻を表示します。
一度も送信していない場合は"-"を表示します。
コンフィグレーションの変更によってフラッシュ制御フレーム機能が無効となった場合でも,本項目の情報はクリアされません。
Last MAC Address update Tx time MACアドレスアップデートフレームの最終送信日時 yyyy/mm/dd hh:mm:ss 年/月/日 時:分:秒
該当するアップリンクポートで最後にMACアドレスアップデートフレームを送信した時刻を表示します。
一度も送信していない場合は"-"を表示します。
コンフィグレーションの変更によってMACアドレスアップデート機能が無効となった場合でも,本項目の情報はクリアされません。

注※ 自動切り戻し機能によってプライマリポートがアクティブポートに切り戻る途中に,コンフィグレーションでセカンダリポートを変更した場合に表示します。


[通信への影響]

なし

[応答メッセージ]

表33-3 show switchport-backupコマンドの応答メッセージ一覧

メッセージ 内容
Can't execute. コマンドを実行できません。再実行してください。
Connection failed to Uplink Redundant program. アップリンク・リダンダントプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再実行してください。
No operational Port. 実行可能なポートまたはチャネルグループはありません。指定パラメータを確認して再実行してください。

[注意事項]

なし

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