MIBレファレンス

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1.4 MIBの記述形式

このマニュアルで記述しているサポートMIBの記述形式について説明します。各MIBはグループごとに識別子および実装仕様を記述しています。

オブジェクト識別子
MIBのオブジェクト識別子の名称を示しています。

SYNTAX
プライベートMIBで使用しているSYNTAXの意味を次の表に示します。なお,SYNTAXはプライベートMIBの実装仕様だけで説明しています。

表1-3 プライベートMIBで使用しているSYNTAXの意味

項番 SYNTAX SYNTAXの説明
1 Counter 0..4294967295(232-1)まで増加し,また0に戻る整数値。
2 Counter32 0..4294967295(232-1)まで増加し,また0に戻る整数値。
3 Counter64 0..18446744073709551615(264-1)まで増加し,また0に戻る整数値。
4 DisplayString 0個以上255文字以下の文字列(各バイトは,NVT ASCII値)。
5 Gauge 値は増減できる,0またはそれ以上の整数(0..4294967295)。
6 INTEGER -2147483648..2147483647(-231..231-1)の範囲の整数情報を表す。
7 Integer32 -2147483648..2147483647(-231..231-1)の範囲の整数情報を表す。
8 OCTET STRING 0個以上の文字列(8ビット単位)。各バイトは,0..255。
9 IpAddress 4バイトのOCTET STRING(32ビットのIPアドレスを格納)。
10 Ipv6Address 16バイトのOCTET STRING(128ビットのIPv6アドレスを格納)。
11 OBJECT IDENTIFIER サブ識別子の順序固定リストを格納。
12 MacAddress IEEE802.1aで定義された正規の順序で表される802MACアドレス。OCTET STRINGタイプ。
13 RowStatus 概念上の行エントリの生成や削除を制御するためのSYNTAXタイプ。
14 TimeStamp あるイベントからの時間を100分の1秒単位で計るタイムスタンプ。
15 TimeTicks 正の整数で,あるイベントからの時間を100分の1秒単位で表す。
16 BITS 名前付きビット列で対応するビットに1を割り当て,0個以上の文字列(8ビット単位)で表す。名前付きビットの0が最上位ビットに対応し,各名前付きビットの論理和がGetResponseで返却される。
例)名前付きビットの0と6が有効である場合,GetResponseで返却される値は0x82となる。
17 NOT-ACCESSIBLE アクセス不可。
18 PortList ポートのビットマップとなっており,有効なポートに対応するビットに1を割り当てる。本装置では,ポートのifIndex番号に対応したビットに1を割り当てる。
19 VlanIndex VLANのインデックス番号(1..4094)を表す。
20 AddressFamilyNumbers IANAが割り当てたアドレス番号。
21 VlanIdOrZero VLANのインデックス番号(1..4094)を表す。
22 SnmpAdminString 管理情報を含む文字列。DisplayStringタイプ。
23 InetAddressType インターネットアドレスのタイプ。
24 InetAddress インターネットアドレス。OCTET STRINGタイプ。
25 OwnerString 0〜127文字の文字列。管理上割り当てられたリソースの所有者の名前を表す。DisplayStringタイプ。
26 BridgeId スパニングツリーで使用されるブリッジ識別子。OCTET STRINGタイプ。
27 Timeout 100分の1秒単位のSTPタイマ。
28 TruthValue 真偽値。
29 InterfaceIndex システムが管理しているifIndex番号。1..2147483647(231-1)の範囲の整数値。
30 Unsigned32 0..4294967295(232-1)の範囲の整数情報。
31 TimeFilter 正の整数で,あるイベントからの時間を100分の1秒単位で表すインデックス番号。

アクセス
  • R/O:規格ドキュメント上のMIBアクセスがRead_Onlyであることを示します。
  • R/W:規格ドキュメント上のMIBアクセスがRead_Writeであることを示します。
  • R/NW:規格ドキュメント上のMIBアクセスがRead_Writeですが,本装置ではRead_Onlyとなっていることを示します。
  • R/C:規格ドキュメント上のMIBアクセスがRead_Createであることを示します。
  • R/NC:規格ドキュメント上のMIBアクセスがRead_Createですが,本装置ではRead_Onlyとなっていることを示します。
  • AN:規格ドキュメント上のMIBアクセスがaccessible-for-notifyであることを示します。Objectの取得および設定ができませんが,トラップのvariableとして読み取ることができます。
  • NA:規格ドキュメント上のMIBアクセスがnot-accessibleであることを示します。

実装仕様
[規格]:規格ドキュメントの規格概要を記述しています。
[実装]:本装置での実装仕様を記述しています。

実装有無
  • ●:本装置でサポート(応答)するMIBを示しています。ただし,アクセス欄が「NA」の場合,MIBの応答はしません。また使用する機能によって応答するものが変わりますので注意してください。
  • ▲:本装置でサポート(応答)するMIBですが,統計カウンタで本装置がカウントできないため,固定値を応答するMIBを示しています。
  • ×:本装置でサポート(応答)しないMIBを示しています。

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