コンフィグレーションコマンドレファレンス
トラップの発行契機を設定します。
[入力形式]
- 情報の設定・変更
- snmp-server traps [{ limited_coldstart_trap | unlimited_coldstart_trap }] [link_trap_bind_info { private | standard }] [system_msg_trap_level <level>] [agent-address <agent address>]
- 情報の削除
- no snmp-server traps
[入力モード]
(config)
[パラメータ]
- { limited_coldstart_trap | unlimited_coldstart_trap }
- coldStart Trapを発行する契機を限定します。本パラメータの設定によるcoldStart Trapの発行契機の概要を次の表に示します。
表38-2 パラメータごとのcoldStart Trap発行契機
パラメータ coldStart Trap発行契機 limited_coldstart_trap
- 装置を起動したとき
unlimited_coldstart_trap
- 装置を起動したとき
- コンフィグレーションの変更によってVLANのIPアドレスを追加,削除,変更したとき
- copyコマンドによってランニングコンフィグレーションを変更したとき
- set clockコマンドで時間を変更したとき
- 本パラメータ省略時の初期値
limited_coldstart_trap
- 値の設定範囲
limited_coldstart_trapまたはunlimited_coldstart_trap
- link_trap_bind_info {private | standard}
- link up/down Trapを発行する際に付加するMIBを,選択するための設定をします。
- 本パラメータの設定によるlink up/down Trapの発行の際,付加するMIBを次の表に示します。
表38-3 パラメータごとのlink up/down Trap発行時に付加するMIB
パラメータ link up/down Trap発行時に付加するMIB private
- (SNMPv1/SNMPv2Cトラップ共通) ifIndex,ifDescr,ifType
standard
- (SNMPv1トラップの場合) ifIndex
- (SNMPv2Cトラップの場合) ifIndex,ifAdminStatus,ifOperStatus
- 本パラメータ省略時の初期値
standard
- 値の設定範囲
privateまたはstandard
- system_msg_trap_level <level>
- プライベートトラップのうち,システムメッセージトラップのトラップ送信レベル(10進数)を指定します。指定したレベル以上のイベントが発生した場合に,トラップが発行されます。本パラメータで指定したレベルによって発行するシステムメッセージトラップの概要を次の表に示します。
表38-4 システムメッセージトラップのレベルと意味
レベル 意味 9 致命的障害のシステムメッセージトラップを送信します。 8 重度障害以上のシステムメッセージトラップを送信します。 5〜7 SOFTWARE部障害以上のシステムメッセージトラップを送信します。 4 ネットワーク系障害以上のシステムメッセージトラップを送信します。 1〜3 警告レベル以上のシステムメッセージトラップを送信します。
- 本パラメータ省略時の初期値
9
- 値の設定範囲
1〜9
- agent-address <agent address>
- SNMPv1形式のトラップ通知フレーム内のagent addressに使用するIPv4アドレスを指定します。Trap-PDU内にagent addressフィールドを持つのはSNMPv1形式だけのため,本コマンドで指定したアドレスはSNMPv1のトラップに適用されます。
- 本パラメータ省略時の初期値
本パラメータが設定されていない場合,interface loopbackにIPv4アドレス設定されているときはそのアドレスがagent addressに使用されます。設定されていない場合トラップ通知フレーム内のagent addressの値として最若番のifIndex番号を持つインタフェースのIPv4アドレスが使用されます。ただし,対象となるインタフェースはVLANです。装置にIPv4アドレスが設定されていない場合は,0.0.0.0が使用されます。
- 値の設定範囲
<agent address>にIPv4アドレス(0.0.0.0〜255.255.255.255)を指定します。
[コマンド省略時の動作]
本コマンドのパラメータがすべて初期値で動作します。
[通信への影響]
なし
[設定値の反映契機]
設定値変更後,すぐに運用に反映されます。
[注意事項]
- サポートMIBおよびサポートトラップの一覧は「MIBレファレンス」を参照してください。
[関連コマンド]
なし
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