コンフィグレーションコマンドレファレンス

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qos(ipv6 qos-flow-list)

IPv6 QoSフローリストでのフロー検出条件,および動作指定を指定します。

[入力形式]

情報の設定・変更
[<sequence>] qos {フロー検出条件} [動作指定]
  • フロー検出条件
    ipv6 {<source ipv6>/<length> | host <source ipv6> | any} {<destination ipv6>/<length> | host <destination ipv6> | any} [vlan <vlan id>] [user-priority <priority>]
  • 動作指定
    action [{[cos <cos>] [replace-user-priority <priority>] | copy-user-priority}] [discard-class <class>] [replace-dscp <dscp>] [max-rate {<kbit/s> | <Mbit/s>M | <Gbit/s>G} [max-rate-burst { <kbyte> | <Mbyte>M }] ] [min-rate {<kbit/s> | <Mbit/s>M | <Gbit/s>G} [min-rate-burst { <kbyte> | <Mbyte>M }] [penalty-discard-class <class>] [penalty-dscp <dscp>] ]

情報の削除
no <sequence>

[入力モード]

(config-ipv6-qos)

[パラメータ]

<sequence>
作成および変更するQoSフローリスト内の適用順序を設定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    QoSフローリスト内に条件がない場合,初期値は10です。
    条件を設定してある場合,設定してある適用順序の最大値+10です。
    ただし,適用順序の最大値が4294967284より大きい値を設定した場合は省略できません。
  2. 値の設定範囲
    1〜4294967294(10進数)を指定します。

ipv6
IPv6を指定します。

ipv6:すべてのIPv6プロトコルが対象になります。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません

{<source ipv6>/<length> | host <source ipv6> | any}
送信元IPv6アドレスを指定します。
すべての送信元IPv6アドレスを指定する場合はanyを指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません
  2. 値の設定範囲
    <source ipv6>/<length>,host <source ipv6>,またはanyを指定します。
    <source ipv6>には送信元IPv6アドレスを指定します。
    <length>にはIPv6アドレスの中で一致条件となる部分をアドレスの先頭からのbit数で指定します。
    host <source ipv6>を入力した場合は,<source ipv6>の完全一致をフロー検出条件とします。
    anyを指定すると,送信元IPv6アドレスをフロー検出条件とはしません。
    <source ipv6>(nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn):
     0:0:0:0:0:0:0:0 〜 ffff:ffff:ffff:ffff:ffff:ffff:ffff:ffff
    <length>:0 〜 128

{<destination ipv6>/<length> | host <destination ipv6> | any}
宛先IPv6アドレスを指定します。
すべての宛先IPv6アドレスを指定する場合はanyを指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません
  2. 値の設定範囲
    <destination ipv6>/<length>,host <destination ipv6>,またはanyを指定します。<destination ipv6>には宛先IPv6アドレスを指定します。<length>にはIPv6アドレスの中で一致条件となる部分をアドレスの先頭からのbit数で指定します。
    host <destination ipv6>を入力した場合は<destination ipv6>の完全一致をフロー検出条件とします。
    anyを指定すると,宛先IPv6アドレスをフロー検出条件とはしません。
    <destination ipv6>(nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn):
     0:0:0:0:0:0:0:0 〜 ffff:ffff:ffff:ffff:ffff:ffff:ffff:ffff
    <length>:0 〜 128

vlan <vlan id>
VLAN IDを指定します。
本パラメータはイーサネットインタフェースに適用した場合だけ有効です。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    なし(検出条件としません)
  2. 値の設定範囲
    パラメータに指定できる値」を参照してください。

user-priority <priority>
ユーザ優先度を指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    なし(検出条件としません)
  2. 値の設定範囲
    0〜7(10進数)を指定します。

動作パラメータ

action
動作パラメータを設定,変更する場合は必ず本パラメータを動作パラメータ全体の先頭に設定してください。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    なし(動作指定をする場合は省略できません)
  2. 値の設定範囲
    なし

cos <cos>
装置内の優先度を示すインデックス(Cos)を指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    デフォルトのCos値となります。デフォルトのCos値については「コンフィグレーションガイド Vol.2 3.10.1 CoS値・キューイング優先度」を参照してください。
  2. 値の設定範囲
    0〜7(10進数)を指定します。

discard-class <class>
キューイング優先度を指定します。
受信したパケットのキューイング優先度を指定値<class>に変更します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    デフォルトのキューイング優先度となります。デフォルトのキューイング優先度については「コンフィグレーションガイド Vol.2 3.10.1 CoS値・キューイング優先度」を参照してください。
  2. 値の設定範囲
    1〜3(10進数)を指定します。

replace-dscp <dscp>
DSCP書き換え値を指定します。
受信したパケットのDSCPフィールドを,指定値<dscp>に書き換えます。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    なし(DSCP値を書き換えません)
  2. 値の設定範囲
    0〜63(10進数)またはDSCP名称を指定します。
    指定可能なDSCP名称については,「表24-6 指定可能なDSCP名称」を参照してください。

replace-user-priority <priority>
ユーザ優先度の書き換え値を指定します。
受信したパケットのユーザ優先度を指定値<priority>に書き換えます。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    なし(ユーザ優先度を書き換えません)
  2. 値の設定範囲
    0〜7(10進数)を指定します。

copy-user-priority
ユーザ優先度引き継ぎ機能を有効にします。
ユーザ優先度引き継ぎ機能については,「コンフィグレーションガイド Vol.2 3.7.2 ユーザ優先度引き継ぎ」を参照してください。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    なし(ユーザ優先度引き継ぎ機能を使用しません)
  2. 値の設定範囲
    なし

max-rate
最大帯域制御を実施します。
送受信するパケットの帯域監視を行い,指定した最大帯域値を超えた違反パケットを廃棄します。

{ <kbit/s> | <Mbit/s>M | <Gbit/s>G }
最大帯域制御での監視帯域値を指定します。min-rateより大きい値を指定してください。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    なし
  2. 値の設定範囲
    指定可能な監視帯域値については,「表24-10 帯域監視の値の設定範囲」を参照してください。

max-rate-burst { <kbyte> | <Mbyte>M }
最大帯域制御でのバーストサイズ(最大帯域を超えて遵守パケットと判定するパケットのバイト数)を設定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    16
  2. 値の設定範囲
    <kbyte>:16,32,64,128,256,512,1000,2000,4000,8000,16000
    <Mbyte>M:1M,2M,4M,8M,16M

min-rate
最低帯域監視を実施します。
送受信するパケットの帯域監視を実行し,指定した監視帯域値を超えた違反パケットにペナルティーを科します。ペナルティーはpenalty-discard-class,penalty-dscpを用いて指定します。

{<kbit/s> | <Mbit/s>M | <Gbit/s>G}
最低帯域監視での監視帯域値を指定します。max-rateより小さい値を指定してください。
なお,回線速度以上の帯域を指定すると,違反時の動作はできません。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    なし
  2. 値の設定範囲
    指定可能な監視帯域値については,「表24-10 帯域監視の値の設定範囲」を参照してください。

min-rate-burst { <kbyte> | <Mbyte>M }
最低帯域監視でのバーストサイズ(最低帯域を超えて遵守パケットと判定するパケットのバイト数)を設定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    16
  2. 値の設定範囲
    <kbyte>:16,32,64,128,256,512,1000,2000,4000,8000,16000
    <Mbyte>M:1M,2M,4M,8M,16M

penalty-discard-class <class>
最低帯域違反時のキューイング優先度を指定します。
min-rateを使用した最低帯域監視で,違反パケットのキューイング優先度を指定値<class>に変更します。
遵守パケットはdiscard-classの指定に従います。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    なし
  2. 値の設定範囲
    1〜3(10進数)を指定します。

penalty-dscp <dscp>
最低帯域違反時のDSCP書き換え値を指定します。
min-rateを使用した最低帯域監視で,違反パケットのDSCPフィールドを,指定値<dscp>に書き換えます。
遵守パケットはreplace-dscpの指定に従います。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    なし
  2. 値の設定範囲
    0〜63(10進数)またはDSCP名称を指定します。
    指定可能なDSCP名称については,「表24-6 指定可能なDSCP名称」を参照してください。

[コマンド省略時の動作]

なし

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. 送信元アドレスおよび宛先アドレスにnnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn/0と入力したときはanyと表示します。
  2. 送信元アドレスおよび宛先アドレスにnnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn/128と入力したときはhost nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnnと表示します。

[関連コマンド]

ipv6 qos-flow-list

ipv6 qos-flow-group

ipv6 qos-flow-list resequence

remark

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