コンフィグレーションガイド Vol.2

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19.1.1 概要

レイヤ2ネットワークでは,ネットワーク内にループ障害が発生すると,MACアドレス学習が安定しなくなったり,装置に負荷が掛かったりして正常な通信ができない状態になります。このような状態を回避するためのプロトコルとして,スパニングツリーやRing Protocolなどがありますが,L2ループ検知機能は,一般的にそれらプロトコルを動作させているコアネットワークではなく,冗長化をしていないアクセスネットワークでのループ障害を解消する機能です。

L2ループ検知機能は,自装置でループ障害を検知した場合,検知したポートをinactive状態にすることで,原因となっている個所をネットワークから切り離し,ネットワーク全体にループ障害が波及しないようにします。

ループ障害の基本パターンを次の図に示します。

図19-1 ループ障害の基本パターン

[図データ]

ループ障害のパターン例
1. 自装置で回線を誤接続し,ループ障害が発生している。
2,3. 自装置から下位の本装置またはL2スイッチで回線を誤接続し,ループ障害が発生している。
4. 下位装置で回線を誤接続し,コアネットワークにわたるループ障害が発生している。

L2ループ検知機能は,このような自装置での誤接続や他装置での誤接続など,さまざまな場所でのループ障害を検知できます。

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