コンフィグレーションガイド Vol.2

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14.1.1 概要

GSRP(Gigabit Switch Redundancy Protocol)は,スイッチに障害が発生した場合でも,同一ネットワーク上の別スイッチを経由して通信経路を確保することを目的とした装置の冗長化を実現する機能です。

ネットワークの冗長化を行う機能としてスパニングツリーがありますが,GSRPでは2台のスイッチ間で制御するため,スパニングツリーよりも装置間の切り替えが高速です。また,ネットワークのコアスイッチを多段にするような大規模な構成にも適しています。一方で,スパニングツリーは標準プロトコルであり,マルチベンダーによるネットワーク構築に適しています。

GSRPによるレイヤ2の冗長化の概要を次の図に示します。

図14-1 GSRPの概要

[図データ]

GSRP機能を動作させる本装置2台をペアにしてグループを構成し,通常運用では片側をマスタ状態,もう一方をバックアップ状態として稼働させます。マスタ状態の本装置Aはフレームをフォワーディングし,バックアップ状態の本装置Bはブロッキングします。リンクの障害や装置障害などが発生した場合,本装置A,B間でマスタ状態とバックアップ状態の切り替えを行います。これによって,通信を継続できます。

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