運用コマンドレファレンス Vol.1

show trace wanpeer

［機能］

採取した通信相手単位フレームトレースを表示します。

［入力形式］

show trace wanpeer {<Peer Name> | <Group Name>}

［パラメータ］

<Peer Name>

対象通信相手名称を指定します。

<Group Name>

対象グループ名称を指定します。ただし，ブロードキャスト型ネットワーク構成時の<Group Name>は通信相手を特定できないため，指定できません

［使用者レベル］

一般ユーザ

［実行例］

通信相手単位フレームトレースの表示例を示します。

図22-5　通信相手単位フレームトレース表示画面

> show trace wanpeer Department1
09/20 15:59:52.665
  Trace:PPP  Length:84  Dir.Send  Condition:Normal
  Protocol:MP
  45000054 00060000 ff01278b c00a0a01 c00a0a02 08005536 22020000 f8dec839
  cbab0900 08090a0b 0c0d0e0f 10111213 14151617 00000000
 
09/20 15:59:52.683
  Trace:PPP  Length:87  Dir.Receive  Condition:Normal
  Protocol:MP
  45000054 00060000 ff01278b c00a0a02 c00a0a01 00005d36 22020000 f8dec839
cbab0900 08090a0b 0c0d0e0f 00000000 00000000 00000000
>
 

［表示説明］

表22-19　通信相手単位フレームトレース表示内容

表示項目	表示内容
mm/dd hh:mm:ss.mmm	トレース採取日時（月／日　時：分：秒．ミリ秒）
Trace	採取場所 PPP：PPP
Length	総フレーム長（フラグ，FCSを含まない）
Dir.	トレース方向属性 Send：送信フレーム Recv.：受信フレーム
Condition	フレーム採取条件種別 Normal：正常フレーム検出 Status unmatch：状態不正フレーム検出 Format Error：Format不正フレーム検出 Frame Loss：MP部分トレース抜け発生
Protocol	プロトコル MP unknown（上記以外のプロトコルの場合）
収集データ	56バイト表示

［ユーザ通信への影響］

あり

［応答メッセージ］

表22-20　show trace wanpeerコマンドのメッセージ一覧

メッセージ	内容・対策
Can't execute this command in standby rm.	このコマンドは待機系RM上では実行できません。
Trace already executing.	トレースは起動中です。
Command busy(engaged by other user).	他のユーザがコマンド使用中です。再度入力してみてください。
Trace not executing.	トレースは起動していません。
No data.	収集トレースデータはありません。
No configuration Peer {<Peer Name> | <Group Name>.	指定ISDN通信相手は未定義です。 <Peer Name>ISDN通信相手名称 <Group Name>BOD構成のグループ名称
Not operational Peer {<Peer Name> | <Group Name>.	指定ISDN通信相手は運用状態ではありません。 <Peer Name>ISDN通信相手名称 <Group Name>BOD構成のグループ名称
Invalid name <name>.	無効な名称指定です。（トンネルインタフェース指定）
Can't execute.	他の要因で実行できません。

［注意事項］

• トレース機能を利用したインタフェースの中継機能は数パーセント低下します。
• トレーススタート，ストップ後またはトレーススタート，表示後には表示を実行できません。

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