構成定義コマンドレファレンス Vol.2

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rip-filtering（RIPフィルタリング情報の設定）

RIPフィルタリング情報を設定することで，任意のRIPパケットをフィルタリングができます。フィルタリングはRIPパケットを本装置に取り込む時，または送信する前に行うことができます。

［入力モード］

グローバルコンフィグモード

［入力形式］

情報の設定，変更
rip-filtering <No.>
　>>移行モード：rip-filtering

情報の挿入
insert rip-filtering <No.>

情報の削除
delete rip-filtering <No.>

情報の表示
show rip-filtering [<No.>]

［サブコマンド入力形式］

情報の設定
network <IPX Address>
port_network <IPX Address>
{ forward | drop }
{ output | input }

情報の削除
delete network <IPX Address>
delete port_network <IPX Address>
delete { forward | drop }
delete { output | input }

［モード階層］

rip-filtering

［パラメータ］

<No.>
情報の編集を行う際に，編集対象となるエントリ番号を指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません。
  2. 値の設定範囲
    情報の設定の場合，定義済みのエントリ数＋1を指定してください。
    情報の変更の場合，変更したいエントリ番号（1〜定義済みのエントリ数）を指定してください。
    情報の挿入の場合，挿入したいエントリ番号（1〜定義済みのエントリ数）を指定してください（指定したエントリ番号の上に挿入されます）。
    情報の削除の場合，削除したいエントリ番号（1〜定義済みのエントリ数）を指定してください。

［サブコマンド］

network <IPX Address>
当該のネットワークアドレスを指定します。なお0xffffffffは全指定とみなします。
  1. 本サブコマンド省略時の初期値
    0xffffffff
  2. 値の設定範囲
    0x00000000〜0xffffffff

port_network <IPX Address>
フィルタリングするインタフェースをネットワークアドレスで指定します。なお0xffffffffは全インタフェース指定とみなします。
  1. 本サブコマンド省略時の初期値
    0xffffffff
  2. 値の設定範囲
    0x00000000〜0xffffffff

{ forward | drop }
フィルタリング動作を指定します。
forward：RIPをフォワーディングします。
drop：RIPを抑止します。
  1. 本サブコマンド省略時の初期値
    forward

{ output | input }
フィルタリングモードを指定します。
output：送信時のフィルタリング指定。
input：受信時のフィルタリング指定。
  1. 本サブコマンド省略時の初期値
    output

［入力例］

  1. 情報の設定
    ネットワークアドレス11111111を持つRIPフレームをフィルタリングします。対象インタフェースはネットワークアドレス22222222のインタフェース。フレーム送信時(output指定）に該当情報を抑止(drop)させます。
     
(config)# rip-filtering 1
[rip-filtering 1]
(config)# network 11111111
[rip-filtering 1]
(config)# port_network 22222222
[rip-filtering 1]
(config)# drop
[rip-filtering 1]
(config)# output
[rip-filtering 1]
(config)# exit
(config)#
  2. 情報の変更
    No.2のRIPフィルタリング情報の動作をdrop，inputに変更します。
     
(config)# rip-filtering 2
[rip-filtering 2]
(config)# drop
[rip-filtering 2]
(config)# input
[rip-filtering 2]
(config)# exit
(config)#
  3. 設定情報の表示
    • すべて表示
     
(config)# show rip-filtering
rip-filtering 1
  network 11111111
  port_network 22222222
  forward
  output
rip-filtering 2
  network 11111111
  port_network 22222222
  drop
  input
(config)#
    • 任意の表示（No.1だけ表示）
     
(config)# show rip-filtering 1
rip-filtering 1
  network 11111111
  port_network 22222222
  forward
  output
(config)#
  4. 設定情報の削除
    No.1のRIPフィルタリング情報を削除します。
     
(config)# delete rip-filtering 1
(config)#
  5. 情報の挿入
    新規のエントリをエントリ1番目の前に挿入します。
     
(config)# insert rip-filtering 1
(config)# 
(config)# rip-filtering 1
[rip-filtering 1]
(config)# network 11111111
[rip-filtering 1]
(config)# port_network 22222222
[rip-filtering 1]
(config)# drop
[rip-filtering 1]
(config)# output
[rip-filtering 1]
(config)# exit
(config)#
  6. 情報の削除
    No.1のRIPフィルタリング情報のフィルタリンング動作／モードを削除します。
     
(config)# show rip-filtering 1
rip-filtering 1
  network 11111111
  port_network 22222222
  forward
  output
(config)# rip-filtering 1
[rip-filtering 1]
(config)# delete forward
[rip-filtering 1]
(config)# delete output
[rip-filtering 1]
(config)# exit
(config)# show rip-filtering 1
rip-filtering 1
  network 11111111
  port_network 22222222
(config)#

［関連コマンド］

ipx，ipx-interface

［注意事項］

IPルーティングプロトコル情報，IPマルチキャストルーティングプロトコル情報の変更を行い，applyコマンドを実行していない場合，本コマンドを入力するとコマンドの実行前にapplyコマンドを自動で実行し，変更したIPルーティングプロトコル情報，IPマルチキャストルーティングプロトコル情報が運用に反映されます。

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