構成定義コマンドレファレンス Vol.1

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vlan(Tag-VLAN連携回線情報)

Tag-VLAN連携回線の構成定義情報を設定します。

なお,現用構成定義情報の場合,「NIFボードが未実装」のときはTag-VLAN連携回線の構成定義情報の追加はできません。VLAN対応のNIFボードを実装の上,該当Lineを定義しTag-VLAN連携回線の構成定義情報を追加してください。

[入力モード]

lineモード

[入力形式]

イーサネットまたはギガビット・イーサネット時使用パラメータ

情報の設定
vlan <VLAN name> <VLAN ID>
 >>移行モード:vlan

情報の削除
delete [-r] vlan <VLAN name>

情報の表示
show [-r] vlan [< VLAN name>]

設定しているTag-VLAN連携回線情報のエントリ数の表示
show vlan used_resources

[サブコマンド入力形式]

情報の設定
disable
disable_link_trap
description <strings>

情報の削除
delete disable
delete disable_link_trap
delete description

[モード階層]

vlan

[パラメータ]

<VLAN name>
Tag-VLAN連携回線名称を指定します。最大14文字の文字列が入力可能です。

<VLAN ID>
VLAN IDを指定します。
  1. 値の設定範囲
    1〜4095

used_resources
設定しているTag-VLAN連携回線情報のエントリ数の表示をします。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    エントリ数を表示する場合は省略できません。

-r
指定されたTag-VLAN連携回線に関するすべての構成定義情報を表示または削除します。

[サブコマンド]

disable
該当のTag-VLAN連携回線を非運用状態にします。

disable_link_trap
該当のTag-VLAN連携回線に関するSNMP link down/up Trapの抑止を行います。

description <strings>
該当Tag-VLAN連携回線の補足説明を設定します。Tag-VLAN連携回線に関するメモとしてご使用いただけます。なお,本設定を行うとshow interfaceコマンドおよびshow vlanコマンドで確認できます。
descriptionの定義は装置当たり,最大1000エントリ定義可能です。
  1. 本サブコマンド省略時の初期値
    NULLです。
  2. 値の設定範囲
    64字以内の文字列を”(ダブルクォート)で囲んで設定します。入力可能な文字は,英数字と特殊文字です。ただし,入力文字列に,スペースなどの特殊文字を含まない場合,文字列を”(ダブルクォート)で囲まなくても入力可能です。
    詳細は,「文字コード一覧 表1-9 文字コード一覧」を参照してください。ただし,以下の文字は使用できませんので注意願います。
    ダブルクォート(”),大カッコ始め({),大カッコ終わり(}),シングルクォート(’),セミコロン(;),ドル($),逆シングルクォート(‘)

[入力例]

  1. 情報の設定
    lineコマンドで,NIF番号0,Line番号0,Line名称:office1にイーサネット回線を定義後,本lineにvlanコマンドで,Tag-VLAN連携回線名称:office1-1,VLAN ID:10とTag-VLAN連携回線名称:office1-2,VLAN ID:20を定義します。また,office1-2にipアドレスを定義します。
     
    (config)# line office1 ethernet 0/0
    [line office1]
    (config)# vlan office1-1 10
    [vlan office1-1]
    (config)# exit
    [line office1]
    (config)# vlan office1-2 20
    [vlan office1-2]
    (config)# ip 180.10.20.1/24
    [vlan office1-2]
    (config)# 
     
  2. 情報の変更
    VLAN IDを変更し,該当Tag-VLAN連携回線を非運用状態にします。
     
    [line office1]
    (config)# vlan office1-1 10
    [vlan office1-1]
    (config)# exit
    [line office1]
    (config)# show vlan office1-1
    vlan office1-1 10
    [line office1]
    (config)# vlan office1-1 100
     
    該当Tag-VLAN連携回線を運用状態にします。
     
    [vlan office1-1]
    (config)# delete disable
    [vlan office1-1]
    (config)# 
     
  3. 情報の表示
    • すべて表示
      定義されたすべてのTag-VLAN連携回線情報を表示します。
     
    (config)# show vlan
    vlan office1-1 100
    vlan office1-2 20
    (config)# 
     
    • 任意の表示
      指定されたTag-VLAN連携回線名称:office1-2の情報を表示します。
     
    (config)# show vlan office1-2
    vlan office1-2 20
    (config)# 
     
    • 一括表示
      指定されたTag-VLAN連携回線名称:office1-2に関連する配下の情報を表示します。
     
    (config)# show -r vlan office1-2
    vlan office1-2 20
      ip 180.10.20.1/24
    (config)# 
     
  4. 情報の削除
    指定されたTag-VLAN連携回線名称:office1-1の定義を削除します。
     
    [line office1]
    (config)# delete vlan office1-1
    Are you sure? (y/n): y
    [line office1]
    (config)# 
     
  5. 設定情報の一括削除
    指定されたTag-VLAN連携回線名称:office1-2に関連する配下の情報を削除します。
     
    [line office1]
    (config)# delete -r vlan office1-2
    Are you sure? (y/n): y
    [line office1]
    (config)# exit
    (config)# show
    line office1 ethernet 0/0
    (config)# 
     
  6. 設定しているTag-VLAN連携回線情報のエントリ数の表示
     
    (config)# show vlan used_resources
    RP No.     used(free)
    rp0           1( 255)
    rp1           8( 248)
    rp2          25( 231)
    rp3           0( 256)
    rp4           0( 256)
    total        34(1246)
    (config)# 
     

[関連コマンド]

line(Line情報)

ip(IP情報)

ip-address(IP情報)

[注意事項]

  1. vlan構成定義コマンドが有効な回線種別は,ethernetとgigabit-ethernetです。
  2. 同一Line内のTag-VLAN連携回線に対して,VLAN IDの重複指定はできません。
  3. vlan構成定義コマンドによるTag-VLAN連携回線定義と,ip / ip-addressコマンドによるVLAN定義は,同一NIFで混在定義できません。
  4. vlan構成定義コマンドによってTag-VLAN連携回線を非運用状態にした場合,同一回線内に定義されているTag-VLAN連携回線が一時的に停止します。

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