3.1 ケーブルの接続

 本装置とインタフェースケーブルの接続を図3.1-1に示します。
 なお,インタフェースケーブルについての詳細は「3.2 インタフェースケーブルの詳細」,セットアップ端末と接続ケーブルについては「3.3 セットアップ端末と接続ケーブル」を参照願います。

図 3.1-1 接続ケーブル系統図

 

3.2 インタフェースケーブルの詳細

 本装置に使用するインタフェースケーブルの詳細を説明します。
 ケーブルの購入,また本装置をネットワークに接続する際に参照してください。


光ファイバケーブルは,装置を保守する時に必要な分の長さ(3m)を予め考慮して準備し,余長のケーブルは装置の近くに束ねて巻いておいてください。また,光ファイバケーブルと他のインタフェースケーブルが混在する場合,光ファイバケーブルに無理な力が加わらないようにしてください。



光ファイバケーブルは,予備として現用ケーブル以外に数本準備してください。


 

(1)V.24回線インタフェースケーブル(モデム接続用)

 V.24回線との接続(モデム・TA等)には,AX−F6531−B71H(5m)を用います。
 V.24回線との境界は,回線側のコネクタとなります。
 ケーブルの概略図を図3.2-1に示します。

図 3.2-1 V.24回線インタフェースケーブルの概略図

 このケーブルは弊社の標準品です。
 回線速度によっては,標準品とは長さの異なるケーブルが必要になる場合があります。標準品と長さの異なるケーブルについては,弊社営業窓口までお問い合わせください。
 なお,回線速度とケーブル長との関係については下表を参照してください。

 

表 3.2-1 回線速度とケーブル長の対応

No

回線速度の範囲(Xkbit/s)

ケーブル長の制限

1

2.4≦X≦19.2

16m以下

2

19.2<X≦28.8

3m以下

 

(2)V.35回線インタフェースケーブル(モデム接続用)

 V.35回線との接続(モデム・TA等)には,AX−F6531−B72H(5m)を用います。
 V.35回線との境界は,回線側のコネクタとなります。
 ケーブルの概略図を図3.2-2に示します。

図 3.2-2 V.35回線インタフェースケーブルの概略図

 このケーブルは弊社の標準品です。
 回線速度によっては,標準品とは長さの異なるケーブルが必要になる場合があります。標準品と長さの異なるケーブルについては,弊社営業窓口までお問い合わせください。
 なお,回線速度とケーブル長との関係については下表を参照してください。

 

表 3.2-2 回線速度とケーブル長の対応

No

回線速度の範囲(Xkbit/s)

ケーブル長の制限

1

48<X≦1024

16m以下

2

1024<X≦1536

10m以下

3

1536<X≦3072

5m以下

4

3072<X≦6144

1m以下


V.35用34ピンコネクタ側には,ピン折れ防止用にスカートを付けています。相手装置の受け側コネクタの形状によっては勘合できない場合があります。相手装置のコネクタの形状を確認してください。


 

(3)X.21回線インタフェースケーブル(モデム接続用)

 X.21回線との接続(モデム・TA等)には,AX−F6531−B73H(5m)を用います。
 X.21回線との境界は,回線側のコネクタとなります。
 ケーブルの概略図を図3.2-3に示します。

図 3.2-3 X.21回線インタフェースケーブルの概略図

 このケーブルは弊社の標準品です。
 回線速度によっては,標準品とは長さの異なるケーブルが必要になる場合があります。標準品と長さの異なるケーブルについては,弊社営業窓口までお問い合わせください。
 なお,回線速度とケーブル長との関係については下表を参照してください。

 

表 3.2-3 回線速度とケーブル長の対応

No

回線速度の範囲(Xkbit/s)

ケーブル長の制限

1

2.4≦X≦1024

16m以下

2

1024<X≦1536

10m以下

3

1536<X≦3072

5m以下

4

3072<X≦6144

1m以下

 

(4)V.24回線インタフェースケーブル(装置直結用)

 本インタフェースケーブルは本装置をDCEとして使用するときに用います。
 V.24回線端末側ケーブルとの接続は,AX−F6531−B75H(5m)を使用願います。
 V.24回線との境界は端末側のレセプタクルコネクタとなります。
 ケーブルの概略図を図3.2-4に示します。

図 3.2-4 V.24回線インタフェースケーブルの概略図

 このケーブルは弊社の標準品です。
 本インタフェースケーブルを使用する場合の接続図を以下に示します。

図 3.2-5 直結用ケーブル接続制限

 図に示すように,回線速度によってケーブル長Lに制限があります。
 ケーブル長Lの制限を守るために,標準品とは長さの異なるケーブルが必要になる場合があります。標準品と長さの異なるケーブルについては,弊社営業窓口までお問い合わせください。

 

(5)V.35回線インタフェースケーブル(装置直結用)

 本インタフェースケーブルは本装置をDCEとして使用するときに用います。
 V.35回線端末側ケーブルとの接続は,AX−F6531−B76H(5m)を使用願います。
 V.35回線との境界は端末側のレセプタクルコネクタとなります。
 ケーブルの概略図を図3.2-6に示します。

図 3.2-6 V.35回線インタフェースケーブルの概略図

 このケーブルは弊社の標準品です。
 本インタフェースケーブルを使用する場合の接続図を以下に示します。

図 3.2-7 直結用ケーブル接続制限

 図に示すように,ケーブル長Lには制限があります。
 ケーブル長Lの制限を守るために,標準品とは長さの異なるケーブルが必要になる場合があります。標準品と長さの異なるケーブルについては,弊社営業窓口までお問い合わせください。

 

(6)X.21回線インタフェースケーブル(装置直結用)

 本インタフェースケーブルは本装置をDCEとして使用するときに用います。
 X.21回線端末側ケーブルとの接続は,AX−F6531−B77H(5m)を使用願います。
 X.21回線との境界は端末側のレセプタクルコネクタとなります。
 ケーブルの概略図を図3.2-8に示します。

図 3.2-8 X.21回線インタフェースケーブルの概略図

 このケーブルは弊社の標準品です。
 本インタフェースケーブルを使用する場合の接続図を以下に示します。

図 3.2-9 直結用ケーブル接続制限

 図に示すように,回線速度によってケーブル長Lに制限があります。
 ケーブル長Lの制限を守るために,標準品とは長さの異なるケーブルが必要になる場合があります。標準品と長さの異なるケーブルについては,弊社営業窓口までお問い合わせください。

 

(7)基本(I.430)インタフェースケーブル

 基本(I.430)インタフェースとの境界は,本装置側コネクタとなります。
 図3.2-10に概略図を,表3.2-4にピン配置を示します。

図 3.2-10 基本(I.430)インタフェースケーブル概略図

 

表 3.2-4 本装置側のピン配置(基本(I.430)インタフェース)

ピン番号

機  能

1

未使用

2

未使用

3

送信(+)       (A)

4

受信(+)       (B)

5

受信(−)       (b)

6

送信(−)       (a)

7

未使用

8

未使用

(注)ツイストペア線であるため,上記ピンアサインで(A)と(a),(B)と(b)をペアにしてください。
それ以外のピンはペアを気にせず接続,あるいは未接続,どちらでも構いません。

 基本(I.430)インタフェース時の本装置−DSU間の接続を図3.2-11に示します。

図 3.2-11 基本(I.430)インタフェース時の接続図

 

(注1)メタリック平衡ケーブル〔4W〕長(図3.2-11のL1)と(両端モジュラー付ケーブル長(図3.2-11のL2))の合計が16mを越えないようにしてください。
(注2)ローゼットが1台のみの場合,および複数台使用時の最後の1台は終端抵抗ありのものを使用してください。(本装置は基本(I.430)インタフェース接続時,バス接続を行なうことを考慮し,装置内部に終端抵抗を持たせていません。従って再遠端ではローゼットにて終端をする必要があります。)
 ローゼット:MJ−8SR
(注3)ISDN回線の工事区分
NTTに「INSネット64」の回線新設の申し込みをされますと,ISDN回線及び回線終端装置(DSU)が設置されます。これ以降の配線,DSUからISDN用ローゼットまでは顧客準備となります。
電気通信事業者(NTT等)又は,工事担当者の資格を有する一般工事会社((株)日立電子サービス等)のいずれかが実施することになります。
 注:ISDN回線は今後サポート予定です。
(注4)バス配線(ポイント−マルチポイント接続)では通信チャネルが取得できない場合があるため,原則としてポイント−ポイント接続を推奨します。なおSD−I/DAはポイント−ポイント接続のみです。
(注5)DSUの形式によっては図3.2-12のような接続をする必要がありますので,ご注意ください。
下図の接続をするためには屋内配線工事・DSU工事の他に接続配線工事とローゼット等の費用が発生します。工事の詳細については電気通信事業者(NTT等)にお問い合わせください。

図 3.2-12 終端抵抗なしの端末機器を1台接続の場合

 

(8)1次群(I.431)インタフェースケーブル

 1次群(I.431)インタフェースとの境界は,本装置側のコネクタとなります。
 図3.2-13に概略図を示します。

図 3.2-13 1次群(I.431)インタフェースケーブルの概略図

 1次群(I.431)インタフェース時の本装置−DSU間の接続を図3.2-14に示します。

図 3.2-14 1次群(I.431)インタフェース時の接続図(ローゼット経由の場合)

(注1)メタリック平衡ケーブル長(図3.2-14のL1)と(両端モジュラー付ケーブル長(図3.2-14のL2))の合計が200mを越えない様にしてください。またメタリック平衡ケーブルは芯線径0.65mmのものを使用してください。
(注2)ローゼットは顧客準備のため,本装置には添付しておりません。
 品名:ジャック式ローゼット MJ−8S(終端抵抗なし)
(注3)DSUからローゼット又は本装置までの配線は顧客準備となります。電気通信事業者(NTT等)又は,工事担当者の資格を有する一般工事会社((株)日立電子サービス等)のいずれかが実施することになります。

 

 また,お客様が本装置−DSU直結ケーブルを準備される場合は,表3.2-5を参照してください。

 

表 3.2-5 本装置側及びDSU側のピン配置(1次群(I.431)インタフェース)

ピン番号

機  能(本装置側)

機  能(DSU側)

1

未使用

送信(+)   (B)

2

未使用

送信(−)   (b)

3

送信(+)   (A)

未使用

4

受信(+)   (B)

受信(+)   (A)

5

受信(−)   (b)

受信(−)   (a)

6

送信(−)   (a)

未使用

7

未使用

未使用

8

未使用

未使用

(注)ツイストペア線であるため,上記ピンアサインで(A)と(a),(B)と(b)をペアにしてください。
それ以外のピンはペアを気にせず接続,あるいは未接続,どちらでも構いません。

 

(9)ATM 25Mインタフェースケーブル

 ATM 25Mインタフェースとの境界は,本装置側のコネクタとなります。
 また,ケーブルの長さは90m以内にしてください。
 図3.2-15に概略図を,表 3.2-6にピン配置を示します。

図 3.2-15 ATM 25Mインタフェースケーブルの概略図

 

表 3.2-6 ピン仕様(ATM 25Mインタフェースケーブル)

ピン番号

本装置側

ATMネットワーク側

1

送信(+)

受信(+)

2

送信(−)

受信(−)

3

未使用

未使用

4

未使用

未使用

5

未使用

未使用

6

未使用

未使用

7

受信(+)

送信(+)

8

受信(−)

送信(−)

(注)ツイストペア線であるため,ピンアサインで1ピンと2ピン,7ピンと8ピンをペアにしてください。
それ以外のピンはペアを気にせず接続,あるいは未接続,どちらでも構いません。

 

(10)ATM155用マルチモード光ファイバケーブル(コア径50μm)

 ATM155の接続に使用します。
 ATM155との境界は本装置側のコネクタとなります。
 ATM155の場合,コア/クラッド径が50/125μm,400MHz・km(波長1300nm)の帯域の光ファイバを使用した時の装置間最大伝送距離は2kmです。
 図3.2-16に概略図を,表3.2-7に光インタフェースの仕様を示します。

【装置−DSU,装置−ONU,装置間直結(注1)】

 

【装置間直結(上記ケーブルを用いて接続できない場合)】

図 3.2-16 マルチモード光ファイバケーブル(コア径50μm)の概略図

 

表 3.2-7 光インタフェースの仕様

項目

仕様

発光中心波長

1.270 〜 1.380 μm

光送信電力(平均値)

−23.5 〜 −14.0 dBm

光受信電力(平均値)

−31.0 〜 −14.0 dBm

光伝送損失

7.5 dB以下

 

(11)ATM155用マルチモード光ファイバケーブル(コア径62.5μm)

 ATM155の接続に使用します。
 ATM155との境界は本装置側のコネクタとなります。
 ATM155の場合,コア/クラッド径が62.5/125μm,400MHz・km(波長1300nm)の帯域の光ファイバを使用した時の装置間最大伝送距離は2kmです。
 図3.2-17に概略図を,表3.2-8に光インタフェースの仕様を示します。

【装置−DSU,装置−ONU,装置間直結(注1)】

 

【装置間直結(上記ケーブルを用いて接続できない場合)】

図 3.2-17 マルチモード光ファイバケーブル(コア径62.5μm)の概略図

 

表 3.2-8 光インタフェースの仕様

項目

仕様

発光中心波長

1.270 〜 1.380 μm

光送信電力(平均値)

−23.5 〜 −14.0 dBm

光受信電力(平均値)

−31.0 〜 −14.0 dBm

光伝送損失

7.5 dB以下

 

(12)ATM155用シングルモード光ファイバケーブル(コア径10μm)

 ATM155の接続に使用します。
 ATM155との境界は本装置側のコネクタとなります。
 ATM155の場合,コア/クラッド径が10/125μm(波長1300nm)の光ファイバを使用した時の装置間最大伝送距離は15kmです。
 図3.2-18に概略図を,表3.2-9に光インタフェースの仕様を示します。

【装置−DSU,装置−ONU,装置間直結(注1)】

 

【装置間直結(上記ケーブルを用いて接続できない場合),装置−成端箱】

図 3.2-18 シングルモード光ファイバケーブル(コア径10μm)の概略図

 

表 3.2-9 光インタフェースの仕様

項目

仕様

発光中心波長

1.260 〜 1.360 μm

光送信電力(平均値)

−15.0 〜 −8.0 dBm

光受信電力(平均値)

−28.0 〜 −8.0 dBm

光伝送損失

13.0 dB以下

 

(13)1000BASE−SX/1000BASE−LX用マルチモード光ファイバケーブル(コア径50μm)

 1000BASE−SX(GBICB−SX)および1000BASE−LX(GBICB−LX)の接続に使用します。
 1000BASEとの境界は,本装置側のコネクタとなります。
 1000BASE−SXの場合,コア/クラッド径が50/125μm,400MHz・km(波長850nm)の帯域の光ファイバを使用した時の装置間最大伝送距離は500mです。
 1000BASE−LXの場合,コア/クラッド径が50/125μm,500MHz・km(波長1300nm)の帯域の光ファイバを使用した時の装置間最大伝送距離は550mです。
 図3.2-19に概略図を,表3.2-10,表3.2-11に光インタフェースの仕様を示します。

図 3.2-19 1000BASE−SX/1000BASE−LX用マルチモード光ファイバケーブル(コア径50μm)の概略図

 

表 3.2-10 光インタフェースの仕様(1000BASE−SX)

項目

仕様

発光中心波長

0.770 〜 0.860 μm

光送信電力(平均値)

−9.5 〜 0 dBm

光受信電力(平均値)

−17.0 〜 0 dBm

光伝送損失

7.5 dB

 

表 3.2-11 光インタフェースの仕様(1000BASE−LX)(マルチモード)

項目

仕様

発光中心波長

1.270 〜 1.355 μm

光送信電力(平均値)

−11.5 〜 −3.0 dBm

光受信電力(平均値)

−19.0 〜 −3.0 dBm

光伝送損失

7.5 dB

 

(14)1000BASE−SX/1000BASE−LX用マルチモード光ファイバケーブル(コア径62.5μm)

 1000BASE−SX(GBICB−SX)および1000BASE−LX(GBICB−LX)の接続に使用します。
 1000BASEとの境界は,本装置側のコネクタとなります。
 1000BASE−SXの場合,コア/クラッド径が62.5/125μm,200MHz・km(波長850nm)の帯域の光ファイバを使用した時の装置間最大伝送距離は275mです。
 1000BASE−LXの場合,コア/クラッド径が62.5/125μm,500MHz・km(波長1300nm)の帯域の光ファイバを使用した時の装置間最大伝送距離は550mです。
 図3.2-20に概略図を,表3.2-12,表3.2-13に光インタフェースの仕様を示します。

図 3.2-20 1000BASE−SX/1000BASE−LX用マルチモード光ファイバケーブル(コア径62.5μm)の概略図

 

表 3.2-12 光インタフェースの仕様(1000BASE−SX)

項目

仕様

発光中心波長

0.770 〜 0.860 μm

光送信電力(平均値)

−9.5 〜 0 dBm

光受信電力(平均値)

−17.0 〜 0 dBm

光伝送損失

7.5 dB

 

表 3.2-13 光インタフェースの仕様(1000BASE−LX)(マルチモード)

項目

仕様

発光中心波長

1.270 〜 1.355 μm

光送信電力(平均値)

−11.5 〜 −3.0 dBm

光受信電力(平均値)

−19.0 〜 −3.0 dBm

光伝送損失

7.5 dB

 

(15)1000BASE−LX/1000BASE−LH用シングルモード光ファイバケーブル(コア径10μm)

 1000BASE−LX(GBICB−LX)および1000BASE−LH(GBICB−LH)との接続に使用します。
 1000BASEとの境界は,本装置側のコネクタとなります。
 1000BASE−LXの場合,コア/クラッド径が10/125μm(波長1300nm)の光ファイバを使用した時の装置間最大伝送距離は5kmです。
 1000BASE−LHの場合,コア/クラッド径が10/125μm(波長1550nm)の光ファイバを使用した時の装置間最大伝送距離は70kmです。
 図3.2-21に概略図を,表3.2-14,表3.2-15に光インタフェースの仕様を示します。

図 3.2-21 1000BASE−LX/1000BASE−LH用シングルモード光ファイバケーブル(コア径10μm)の概略図

 

表 3.2-14 光インタフェースの仕様(1000BASE−LX)(シングルモード)

項目

仕様

発光中心波長

1.270 〜 1.355 μm

光送信電力(平均値)

−11.0 〜 −3.0 dBm

光受信電力(平均値)

−19.0 〜 −3.0 dBm

光伝送損失

8.0 dB

 

表 3.2-15 光インタフェースの仕様(1000BASE−LH)

項目

仕様

発光中心波長

1.540 〜 1.570 μm

光送信電力(平均値)

0 〜 +4.0 dBm

光受信電力(平均値)

−24.0 〜 −1.0 dBm

光伝送損失

24 dB(注1)

(注1):光伝送損失が2.0dB以下の場合は,光アッテネータを使用して損失を調整してください。
 推奨型名:三和電気工業製光アッテネータ
 SCASA10(10dB損失)

 

(16)1000BASE−LH用シングルモード(DSF)光ファイバケーブル(コア径8μm)

 1000BASE−LH(GBIC−LH)との接続に使用します。
 1000BASE−LHとの境界は,本装置側のコネクタとなります。
 コア/クラッド径が8/125μm(波長1500nm)の光ファイバを使用した時の装置間最大伝送距離は70kmです。
 図3.2-21に概略図を,表3.2-15に光インタフェースの仕様を示します。

図 3.2-22 1000BASE−LH用シングルモード光ファイバケーブル(コア径8μm)の概略図

 

表 3.2-15 光インタフェースの仕様(1000BASE−LH)

項目

仕様

発光中心波長

1.540 〜 1.570 μm

光送信電力(平均値)

0 〜 +4.0 dBm

光受信電力(平均値)

−24.0 〜 −1.0 dBm

光伝送損失

24 dB(注1)

(注1):光伝送損失が2.0dB以下の場合は,光アッテネータを使用して損失を調整してください。
 光アッテネータの推奨型名
  ・メーカ:三和電気工業
  ・型名 :SCASA10(10dB損失)

 

(17)10BASE−T/100BASE−TXインタフェースケーブル(CAT.5)

 10BASE−T/100BASE−TX機器との境界は本装置側のコネクタとなります。
 100Mbit/s Hubとの接続には,100BASE−TX機器間接続用のUTPインタフェースケーブル(カテゴリ5)を用います。
 10BASE−Tのみで接続する場合はカテゴリ3のUTPインタフェースケーブルも使用可能です。
 本装置と10Mbit/s/100Mbit/s Hub間の最大伝送距離は100mです。
 図3.2-22,図3.2-23に概略図を,表 3.2-16にピン配置を示します。

図 3.2-23 ツイストペアケーブル(ストレートケーブル)の概略図

 

図 3.2-24 ツイストペアケーブル(クロスケーブル)の概略図

 

表 3.2-17 本装置側のピン配置(10BASE−T/100BASE−TXインタフェース)

ピン番号

仕   様

1

送信(+)(A)

2

送信(−)(a)

3

受信(+)(B)

4

未使用(注1)(C)

5

未使用(注1)(c)

6

受信(−)(b)

7

未使用(注1)(D)

8

未使用(注1)(d)

(注1)100BASE−TX使用時,ボード内で終端していますので接続が必要です。
10BASE−T使用時は,接続/未接続どちらでも可能です。
(注2)ツイストペア線であるため,100BASE−TXで使用時,上記ピンアサインで(A)と(a),(B)と(b),(C)と(c),(D)と(d)をペアにしてください。10BASE−Tで使用時,上記ピンアサインで(A)と(a),(B)と(b)をペアにしてください。それ以外のピンはペアを気にせず接続,あるいは未接続,どちらでも構いません。

 

3.3 セットアップ端末と接続ケーブル

3.3.1 セットアップ端末

 表3.3-1の機能をサポートするパーソナルコンピュータ,ワークステーションをご用意ください。

 

表 3.3-1 セットアップ端末の仕様

項 目

仕 様

通信ポート

RS−232C

通信ソフト(注1)

以下のいずれかの通信ソフトまたはそれに準ずる通信ソフト
・Windows 2000またはWindows XP付属のハイパーターミナル
・Tera Term Pro(Version 2.3)
・その他の日本語対応(文字コード:シフトJIS)の通信ソフト(注1)

通信設定

通信手順

ZMODEM手順

通信パラメータ

8ビット,1ストップビット,パリティ無し

通信速度(注2)

19200bit/s,9600bit/s,4800bit/s,2400bit/s,1200bit/s

その他機能(注3)

CD−ROMドライブ

(注1)ダイアログ形式でのセットアップ機能を使用して構成定義情報を設定する場合に使用します。
(注2)工場出荷時,本装置の通信速度は9600bit/sに設定しています。
(注3)ソフトウェアを再インストールする場合に使用します。

 

3.3.2 RS−232Cクロスケーブル

 装置とセットアップ端末の接続にはRS−232Cクロスケーブル(両端D−sub9ピン(メス)付き)が必要です。このケーブルは一般の電気店で購入可能です。
 表3.3-2にRS−232Cクロスケーブルのピン配置を示します。

 

表 3.3-2 RS−232Cクロスケーブルのピン配置