コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2


ip routing

no ip routingで,IPv4およびIPv6中継機能を無効にします。

[入力形式]

情報の設定

no ip routing

情報の削除

ip routing

[入力モード]

(config-if)

[パラメータ]

なし

[コマンド省略時の動作]

IPv4およびIPv6中継を行います。

[通信への影響]

本コマンドでIPv4およびIPv6中継を無効にしたインタフェースに対して,ほかのインタフェースからは通信できません。

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. 本コマンドは,IPv4およびIPv6の両方に適用されます。IPv4またはIPv6個別には適用できません。

  2. GSRPのレイヤ3冗長切替機能を使用している場合,本コマンドでIPv4およびIPv6中継を無効にできません。

  3. 本コマンドでIPv4およびIPv6中継を無効にしたVLANでは,中継に関連する次のコマンドの設定内容が無視されます。

    • ip local-proxy-arp

    • ip proxy-arp

    • ip redirects(interface)

    • ip source-route

    • ip subnet-broadcast

    • ipv6 redirects

  4. 本コマンドでIPv4およびIPv6中継を無効にしたVLANは,ルータとして機能しません。CPU負荷軽減のため,該当VLANでは,ルーティングプロトコルおよびVRRPの設定をしないことをお勧めします。

  5. ロードバランスによるマルチパスの出力先インタフェースに,本コマンドによってIPv4およびIPv6中継を無効にしたVLANが含まれる場合,マルチパスの選択で出力インタフェースに中継が有効なVLANインタフェースが選択されても,パケットが廃棄されることがあります。マルチパス構成には,本コマンドで中継を無効にしたVLANインタフェースが含まれないように注意してください。

[関連コマンド]

interface vlan