コンフィグレーションガイド Vol.1


9.2.2 SSHサーバの基本設定(ローカルパスワード設定)

最も手軽にSSHを使用して暗号化通信をするには,telnetと同じパスワード認証を使用します。この場合でも,telnetとは異なり,ユーザ名やパスワードは暗号化されて送付されるため,外部に漏洩しません。ここでは,ローカルパスワード認証を使用する場合のSSHサーバの設定例を示します。

なお,本装置のクライアントはローカルパスワード認証だけをサポートしているため,本装置間でSSH接続をする場合は,ローカルパスワード認証を使用する必要があります。

[設定のポイント]

ログイン用のユーザアカウントの作成,およびSSHサーバを動作させる設定例を示します。なお,パスワードを設定していないユーザは,SSHのパスワード認証でログインできません。

[コマンドによる設定]

  1. # adduser staff

    User(empty password) add done. Please setting password.

    Changing local password for staff.

    New password:******

    Retype new password:******

    装置管理者モードで運用コマンドadduserを実行します。ユーザ名(staff)とパスワードを設定して,ログイン用のユーザアカウントを作成します。

  2. # configure

    (config)# ip ssh

    SSHサーバの動作を開始させます。

  3. (config)# line vty 0 2

    本装置へのリモートログインを許可し,ログインできるユーザ数を3に設定します。