解説書 Vol.1

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9.12.3 NAT,NAPTのアドレス変換方式

本装置のNAT,NAPTでは,次の表に示すアドレス変換をサポートします。

表9-26 NAT,NAPTのアドレス変換方式

種別 変換方式 変換対象
静的NAT プライベートIPアドレスからグローバルIPアドレスへ1対1で変換します。どのアドレスからどのアドレスに変換するかは,あらかじめ固定的に設定しておきます。 プライベートとグローバルの双方向(内から外および外から内)で変換します。
動的NAT 複数のプライベートIPアドレスから複数のグローバルIPアドレスへ1対複数で変換します。アドレス変換時には,あらかじめ指定された範囲から使用されていないアドレスが自動的に選択されて変換されます。バインディングを実行した後,無通信のままアドレス割り当て時間が経過した場合,接続は解除されます。 プライベートからグローバルの方向(内から外)の接続だけ使用できます。
静的NAPT グローバルIPアドレス+ポ−ト番号から,プライベートIPアドレス+ポート番号へ変換します。どのアドレス+ポートをどのアドレス+ポートに変換するかは,あらかじめ固定的に設定しておきます。 グローバルからプライベートの方向(外から内)の接続だけ使用できます。
動的NAPT 一つのグローバルアドレスを複数のクライアントで共用するもっとも一般的なNATです。複数のプライベートIPアドレス+ポート番号を,一つのグローバルIPアドレス+複数のポ−ト番号に変換します。ポート番号の割り当ては動的に行われます。 プライベートからグローバルの方向(内から外)の接続だけ使用できます。
proxy 静的NAT,動的NAT,動的NAPTを使用するときに,利用プロトコルに応じてペイロード中のIPアドレスやポート番号を変換します。 ペイロード中にIPアドレスやポート番号を含むプロトコル(サービス)で使用できます。

注※ ALG(Application Layer Gateway)と呼ぶこともあります。


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