解説書 Vol.1

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6.1 ATM概説

ATM(Asynchronous Transfer Mode)は可変長のデータを固定長のセルに分割して通信することで,リンクレベルの制御をハードウェアで行い,高速通信を実現します。ATMの特長は,1本の物理回線に複数の論理的なコネクションを設定できることです。このコネクションをVC(Virtual Channel)と呼びます。本装置はこのVCごとに速度(通信レート)設定やトラフィック制御ができるので,いろいろな種類のトラフィックに適用でき,統計多重効果による回線効率の良い通信を実現します。

本装置はATM Forum UNI V3.0/V3.1に準拠したATMインタフェースをサポートしています。また,VPレベル,VCレベルの2段シェーピングをサポートし,ATMメガリンクサービスへの接続はもちろん,契約帯域の中で特定業務フローへの帯域保証ができます。ATMメガリンクサービスは日本電信電話株式会社が提供するATM専用サービスです。また,ATMネットワークを介して接続する場合のルータ間のプロトコルは,RFC1483,RFC2225に準拠しています。

パーシャルメッシュ構成はセンタ拠点間通信などに適用されるネットワーク構成です。センタと拠点との通信にキャリアのATMサービスを使用します。パーシャルメッシュ構成は,センタと拠点間のトラフィック量に比べて各拠点間のトラフィック量が小さい場合に適したネットワーク構成で,契約するVCの本数を必要最低限にできます。パーシャルメッシュ構成のネットワーク構成例を次の図に示します。

図6-1 ネットワーク構成例(ATMを使用したパーシャルメッシュ構成)

[図データ]

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