アラクサラの省エネ技術

ここでは、アラクサラが実現した高いエネルギー効率を支える技術について簡単にご紹介します。

 

(1)最新のデバイス技術による電力効率の高いアーキテクチャの実現

従来、ハイエンドのルータ・LANスイッチでは、処理性能を高めるために複数の処理エンジンを分散させてパイプライン処理を行う、「分散型アーキテクチャ」を採用して来ました。このため、電力消費の大きなキーデバイス(ASIC, CPU,メモリなど)を分散配置する必要があり、デバイスの数が増え、消費電力が増大することになりがちでした。

一方処理エンジンを一ヶ所にまとめた「集中型アーキテクチャ」は、キーデバイスの数を減らすことができ、その結果消費電力を低減することが可能です。しかし、集中型アーキテクチャでは、1つの処理エンジンの性能限界が装置全体の性能限界となるため、ハイエンドルータ・LANスイッチで必要な性能実現が困難でした。

(参考:日経ITPro ルータ開発の最前線 第1回キャリアクラス・ルーターの省エネ化対策)

アラクサラネットワークスでは、

  • 独自開発の次世代型高速メモリ(QDR)を採用
  • 高速伝送技術(SerDes)による高速バックプレーンの実現
  • 独自の10GイーサMACのチップ内蔵化

といった最新のデバイス技術を採用することで、処理エンジンの性能を高め、集中型アーキテクチャによる高性能と低消費電力の両立に成功しました。

【図3:アーキテクチャの発展のロードマップ】

アーキテクチャの発展のロードマップ
 

(2)業界初の省電力モード運転機能の実現

通常ネットワーク機器の導入時には、将来のネットワーク拡張に備えて性能・容量に余裕を持たせた機器選定を行うことになりますが、余裕があるということは、逆に余分に電力を消費していることにもなります。

アラクサラネットワークスでは、低負荷で使用する場合に、内部の動作クロック周波数を下げ、消費電力を抑制する、「省電力モード運転機能」を実装しました[*1]。これにより、低負荷時には最大20%程度の省電力化が可能となります。

 

(3)待機電力節約機能

通常の使用環境では、ネットワーク機器に搭載されている全てのインターフェースポートに回線を接続していることはまれで、いくつかの未使用ポートが残っています。これらの未使用ポートや回線インタフェースの電源をオフすることで消費電力を下げることが可能です。アラクサラネットワークスでは、

  • 未使用ポートディスエーブル機能[*2]
  • 未使用ボードディスエーブル機能

と言った待機電力節約機能を提供しています。

 

アラクサラネットワークスでは、今後も積極的に省電力技術の開発を進め、新たな回路技術や動作負荷の状況にきめ細かく対応する低消費電力機能の実現に取り組んで行きます。

 

【注釈】

*1: 省電力モード運転機能はAX6300S/6700Sシリーズに実装されています。

*2: 未使用ポートディスエーブル機能は、AX1200S/2400S/3600S/6300S/6700Sシリーズに実装されています。