JP/EN

事例:株式会社日立システムアンドサービス(現 日立ソリューションズ)様企業

柔軟性と堅牢性を併せ持つネットワークを実現したモバイル・IPテレコム

東京地区に点在していた拠点をまとめ、業務の効率化を図った日立システムアンドサービス。拠点をまとめるだけではなく、社員のワークスタイルに耐えられるようなシステムとして「モバイル・IPテレコム」を導入した。その事例を紹介する。

企画本部 経営情報システム部 EPM推進企画グループ 部長代理 長哲也氏 / 企画本部 経営情報システム部 情報インフラグループ 主任技師 小坂隆文氏 / プラットフォームソリューション本部 ネットワークソリューション部 細田大稔氏

拠点を集約し、業務の効率化を狙う

当社は、製造・流通・金融業・公共事業などの業種別に拠点を設けていたため、東京地区だけで6拠点ほど点在しているという状況でした。しかし、業種に関係なく事業グループをまたがったスキームも必要となり、拠点がバラバラでは、コミュニケーションをとることすら難しく、大きな課題となっていました。そこで、点在していた拠点を「大森ビジネスセンタ」(以下、大森ビル)に集約し、効率化を図ったのです。
この「大森ビル」に拠点を集約するにあたって、社員のワークスタイルに耐えられるような情報インフラにしようと考えました。いつでも・どこでも快適に使えて安心・安全なシステムを目指し、情報インフラを構築しました。情報インフラの構築には、当社が品質面での信頼をおいている製品を選択しました。
また、実際に導入しノウハウを蓄積することで、事例としてお客様に提供できるという部分もメリットだと思います。

モバイル・IPテレコムがキーワード

小阪

サーバールーム

サーバールーム

2000名を超えるユーザーを支える基盤に、信頼性の高いアラクサラ製品が役立っている。アラクサラ製品とアルバ製品との組合せで、モバイル・IPテレコムを実現している。

これからの時代、モバイル・IPテレコムは必須だと思います。経費を削減しつつ、利便性を向上させるために、多くの企業が導入していくことになるでしょう。「大森ビル」でもモバイル・IPテレコムを導入しています。
モバイル・IPテレコムにおいては、無線LANによる「ネットワークの柔軟性」と有線による「バックボーンネットワークの堅牢性」の双方とも重要なファクターです。今回、大森ビルでは「いつでも・どこでも」「安心・安全な」ネットワークの実現のために「アルバネットワークス」」(*1)の無線LANを採用しています。「線」を持ち運んでいては「快適」ではありませんからね。また、社員に配布している携帯電話を無線LAN機能内蔵のものとし、社内では内線、社外では携帯電話として利用できるようにしました。無線通信、音声通信、データ通信というネットワークを統合したことで、業務の向上を実現したのです。

  • *1 「アルバネットワークス」は、無線LANとセキュア・ユニファイド・モビリティ・ソリューションの世界的リーダーとして知られている。今回の事例では、約2000台のモバイルPCと約1000台の無線LAN機能を搭載した携帯電話を収容するモバイル環境下で音声・データ統合を実現している。

これまでは「内線用PHS」「会社支給の携帯電話」「個人の携帯電話」を持ち歩かなければなりませんでした。「内線用PHS」と「会社支給の携帯電話」が1つになれば(*2)、そういったムダも大きく省けます。会社としては経費削減になりますし、個人としては、携帯電話の持ち運びがずいぶん楽になります。会社/社員の双方にメリットがありますね。

  • *2 「大森ビル」では、「FOMA N902iL」を活用。今後「FOMA N906iL」の導入を検討している。

高い信頼性によりトラブルゼロ

細田

有線のバックボーンにはアラクサラ製品を導入しています。2000名を超えるユーザーを支える基盤となるため、何よりも信頼性を重要視しました。実は、当社でアラクサラ製品を扱ってきた経験から、このようなインフラを支えるバックボーンネットワークとしてアラクサラ製品の信頼性を高く評価していました。
また、アラクサラは、製品ラインアップが豊富で、PoEスイッチなども提供しています。これを使えば、IP電話器や無線LANのアクセスポイントなど、PoEデバイスも収容できます。信頼性を確保しながらも、コアからエッジまで、必要な個所に適切な製品を配置できるだけのラインアップが揃っていることもアラクサラの魅力ですね。

小阪

「大森ビル」のプロジェクトに関しては、年初くらいから準備は進めており、運用開始後、入退館システムとの電波干渉で無線IP電話においてトラブルが発生し、対策を実施中ではありますが、アラクサラ製品については大きなトラブルはありませんでした。
またこれまでアラクサラ製品を導入してきましたが、自社導入してみて、そのメリットを体感することができました。

「大森ビル」の引き渡しは2008年4月でした。稼働が5月なので、工事を含めてごく短期間(*3)でシステムの導入・構築をしなければなりませんでした。かなり高度な設定もあるのですが、特に大きな問題なくスムーズに導入・構築できましたね。もちろん、アラクサラの手厚い支援(*4)もありました。サポートセンターと開発拠点が国内にあり、問い合わせに対して迅速にご対応いただけるのもアラクサラの強みだと思います。

  • *3 実際の構築は2008年の1月頃から、事前評価なども行っている。
  • *4 外資系ベンダーの場合、サポートセンターが国内にあっても、開発拠点が海外にあるなど、地理的にも離れていることが多い。アラクサラの場合、サポートセンター/開発拠点ともに国内にあるため、顧客からのフィードバックに対しても、すぐに対応できる「国内完結型」のサポートを提供できる。

管理・運用工数を低減

細田

今回の大規模な移転において、アラクサラ製品であれば、十分活用できるという自信がありました。今回は、コア・ネットワークを冗長化していますが、目的に応じて柔軟に使い分けできる冗長化機能(*5)は、多くのお客様にもメリットがあると思います。

小阪

信頼性の部分がフォーカスされていますが、ネットワークの管理・運用工数が大幅に軽減できているのもメリットだと思います。経営情報システム部は、社内の情報インフラを管理・構築していますが、大森ビルに関して言えば、ネットワークインフラに関するヘルプデスク的な問い合わせはあまり無いですね。昨今TCOの削減が企業課題となっておりますが、そういった観点からも大きく貢献していると思います。

  • *5 アラクサラのサポートする冗長機能として、従来のSTP,VRRPだけではなくL2/L3を単一プロトコルで冗長化できるGSRP、1台で2台分の機能を持つプロトコルレスのフォールト・トレラント・スイッチ、高速切り替えが可能なリング機能などがある。

次世代企業LANのスタンダード

小阪

これからのビジネスネットワークの形としてモバイル+IPテレコムが基本的な形となるでしょう。ユビキタスといわれて久しいですが、実際にモバイル・IPテレコムを導入してみて、そのメリットを十分体感しています。ビジネスのコミュニケーションの重要な部分を担うモバイル・IPテレコムなだけに、品質や信頼性はとても重要となります。

アラクサラの、高品質・高信頼・高機能の製品群や手厚いサポートなどの「総合力」には驚かされました。これらの総合力が、お客様との「信頼」や「安心感」につながっています。
これから、モバイル・IPテレコム時代が到来します。これは、アラクサラの総合力を存分に発揮することができる時代の到来と言い換えてもいいかもしれません。
当社では、アラクサラとアルバの組み合わせで、すべてのお客様を満足させることができる信頼あるネットワークが構築できるようになると考えています。
ビルの建て替えや機器のリプレースなどが目前に迫っているお客様には「大森ビル」の事例は、非常に参考になると考えております。大森ビルをショールームとし、ご案内することもできますので、ぜひご一報ください。

構成図

株式会社日立システムアンドサービス

株式会社日立システムアンドサービス

システムインテグレーション(SI)およびシステムサービスが主力事業で、さまざまなソフトウェアパッケージや情報処理機器を結合し、金融機関・製造業・流通業・鉄道・電力などの社会インフラ産業といった幅広い顧客にSIを提供している。コンサルティングからシステムの企画・設計、開発、保守・運用に至るトータルソリューションをワンストップで提供できる数少ない企業の1つである。

ご質問・資料請求・⾒積依頼など
以下のフォームより
お気軽にお問い合わせください

お問い合わせ

ページトップへ戻る